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      日蓮正宗妙信講 第十五回総会

 本部長指導
  
日本の広布・国立戒壇こそ世界平和の鍵
      
国家諌暁なくして国家体験はおこらず
       
十万世帯 御入滅七百年までに達成せん

    日本における国立戒壇こそ 世界平和の鍵

 また、今一つ気になることがある。世界広布・世界広布と云うことが盛んに云われているが、肝心かなめの日本の広宣流布はどうなっているのか。また その暁に立てらるべき
御遺命の国立戒壇は 一体どうなってしまったのか。
 もう立てなくてよいのか、これから立てるのか。一番大事なことが 世界広布・世界平和の美名のもとに、ことさらにボカされている。

 世界への広宣流布と云っても 自ずと順序がある。いきなり全世界に 広まるのではありません。日本の広宣流布が達成された後、日本の国立戒壇を大関節として 世界に広まるのであります。三悪道に満ち満ちた地球上に、まず王仏冥合した仏国土が現実に出現することが大前提、そしてその仏国日本を境として 始めて全世界に妙法受持の大波動が巻きおこり、まず東洋三国が、やがて全世界が三大秘法を受持するのであります。
 故に、日本における国立戒壇建立こそ、第三次大戦の恐怖におののく全人類を救う鍵であります。これは決して国粋主義的な意味で、他国を下し日本を上げて云うのではありません。

 仏法の上から見て、日本こそ三大秘法有縁の妙国であるから であります。仏様が全人類を救うと仰せられても 必ず根拠地の国土があるのです。大聖人様はその国土を日本と選ばれたのであります。
 ゆえに顕仏未来記には 「
仏法必ず東土の日本より出づべきなり」と仰せられ、諌暁八幡抄には 「天竺国をば月氏国と申すは 仏の出現し給うべき名なり、扶桑国をば日本国と申す あに聖人出で給わざらん、乃至日本の仏法の月氏へかへるべき瑞相なり」と仰せられ、四条抄には 「名のめでたきは印度第二、扶桑第一なり」と仰せられたのであります。

 さらに日寛上人は 日本の仏法上の立場を定義して云く 「
然れば則ち、日本国は本因妙の教主日蓮大聖の本国にして 本門三大秘法広宣流布の根本の妙国なり」と。全世界に三大秘法を広宣流布してゆく根本の妙国が日本ならば、日本の広宣流布・王仏冥合・国立戒壇こそが世界広布の鍵、これをなおざりにしては 世界広布も世界平和もあり得ない。
 ゆえに大聖人様の御遺命は 唯この一点に集中し給うておられるのであります。三大秘法抄の御命令を拝してご覧なさい 「
戒壇とは 王法仏法に冥じ仏法王法に合して、王臣一同に本門の三秘密の法を持ちて 有徳王・覚徳比丘の其の乃往を 末法濁悪の未来に移さん時、勅宣並に御教書を申し下して、霊山浄土に似たらん最勝の地を尋ねて 戒壇を建立すベきものか 時を待つべきのみ、事の戒法と申すは是なり、三国並に一閻浮提の人 懺悔滅罪の戒法のみならず、大梵天王・帝釈等も来下して踏給うべき戒壇なり」と。

 この御金言の「王法」とは 日本国の王法です。「王臣一同」とは 日本国の王臣です。「勅宣・御教書」とは
日本国の国家意志です。即ち、大御本尊のまします此の日本国において、広宣流布が達成され国家的帰依がなされ、一国の為政者も心から大御本尊を信じ、いのちかけて此の御大法を守ろうという大信心に立つ時が来たならば、日本国の国家意志の正式表明を経て戒壇を立てよと、まさしく御遺命の戒壇とは 三大秘法広宣流布根本の妙国日本における国立戒壇であります。
 而してこの戒壇は 日本一国の為だけのものではない。全人類の為なのてす。ゆえに次文に「
三国並に一閻浮提の人 懺悔滅罪の戒法」と仰せられ、さらには「大梵天王・帝釈等」と人界のみならず 天界の衆生をも利益し給う旨の仰せを拝するのであります。

 御遺命の戒壇建立の必要条件は 日本国における広宣流布・王仏冥合、而してその目的は日本の安泰のみならず 全人類の成仏であります。言葉をかえて云えば、全人類に授与し給うた大御本尊を、仏法有縁の日本国が、全世界を代表し全人類の為に 一国の命運を賭しても守護し奉る、これが国立戒壇の精神であろうと拝するものであります。
 されば日本における国立戒壇建立こそ、世界広布の鍵であり、全人類興亡の決め手であります。これをボカして 漠然たる世界広布・世界平和などは 断じてあり得ません。

 されば 妙信講のこれからの御奉公は、大聖人の御命令のままに、日本における
国立戒壇の建立、この一事に焦点を合わせて斗おうと決意いたしますが、いかがでしょうか。(大柏手)

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