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奉安殿建立の意義
( 広布の暁が刻一刻と間近に )
三大秘法抄(御書全集一〇二二ページ)に『三国並に一閻浮提の人・懺悔滅罪の戒法のみならず大梵天王・帝釈等も来下して踏み給うべき戒壇なり』と。
じつに末法尽未来際までも、一切衆生の成仏の喜びを切々と感ずるものであります。したがって、日本国、全東洋の民が救われてゆく第一歩の門出の姿が、奉安殿の建立に通じ、意義があることを自覚せねばならぬのであります。
さらに会長戸田先生は、奉安殿建立に続いて、五層建築の大客殿の建警を意図あそばされておられるのであります。これまた、広布の暁が刻一刻と間近に迫る証明でなくて、なんでありましょうか。全世界の聖鐘は日本国、日本国には富士大石寺に鳴り響いているのであります。
富士一跡門徒存知事(御書全集一六〇七ページ)にいわく 『日興云く、凡そ勝地を撰んで伽藍を建立するは仏法の通例なり、然れば駿河国富士山は是れ日本第一の名山なり、最も此の砌に於て本門寺を建立すべき由奏聞し畢んぬ、仍つて広宣流布の時至り国主此の法門を用いらるるの時は、必ず富士山に立てらるべきなり』
しかして創価学会こそ、その仏意仏勅をこうむり、御本仏日蓮大聖人様の御金言を虚妄にせず、大聖人様正信の弟子として、一国広布、否・東洋広宣流布に向かって、ひたぶるに御本尊様を信じたてまつり、不自惜身命の闘争をなしゆく団体なのであります。
最後に奉安殿の建立に浄財を御供養申し上げた幾万かの学会員の氏名が、奉安殿のなかに永久に御本尊様とともに保存されるという生涯の名誉、子孫末代まで功徳が回向されることを信じ、ここに勇んで折伏戦に進みゆかんとするものであります。
(当時、参謀室長)
昭和三十一年四月一日
(句読・改行等、便の為に当サイトにて添加)
以上、池田参謀室長がまとめた「奉安殿建立の意義」を、しばし見てきたことでした。
まずは、「国立戒壇の建立こそ創価学会の唯一の大目的」と冒頭に述べ、最も大切な事を端的に強調したことでした。これ、プレゼンテーションの要諦でありましょう。
続いて戒壇本尊奉安殿の落成式ならびに御遷座式の様子を伝え、従来の御宝蔵の縁由を併せて示し、日昇上人の慶讃文を掲げ、戸田会長の「御在世の信心にかえれ」を戒めとし、広布の暁が刻一刻と間近にと結んで、ここに充分に戒壇本尊奉安殿建立の意義は宣揚されたことでした。
その構成といい内容の的確さといい、まことにみごとな講演でありました。
(
平成十三年十二月十三日、櫻川
記 )
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