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日蓮大聖人の御遺命
一、本門戒壇についての日蓮大聖人の御指南
一期弘法付嘱書
「日蓮一期(いちご)の弘法(ぐほう)、白蓮阿闍梨(びゃくれんあじゃり)日興に之を付嘱す。本門弘通の大導師たるべきなり。国主此の法を立てらるれば、富土山に本門寺の戒壇を建立(こんりゅう)せらるべきなり。時を待つべきのみ。事の戒法と謂(い)うは是れなり。就中(なかんずく)我が門弟等此の状を守るべきなり」
御入減近き弘安五年九月、大聖人は一代の御化導を括(くく)られて、日興上人に付嘱・遺命あそばされた。それがこの「一期弘法付嘱書」である。
「日蓮一期の弘法」とは、大聖人の出世の御本懐・一期の大事である本門戒壇の大御本尊の御事である。この大御本尊を日興上人に付嘱して本門弘通の大導師に任じ、広宣流布の時いたれば本門戒壇を建立すべしと御遺命されたのがこの付嘱書である。最も重大の御文と拝さなくてはいけない。
ゆえに「我が門弟等此の状を守るべきなり」とある。御遺命に背く者は仏弟子ではないのである。
( 日蓮大聖人の仏法、冨士大石寺顕正会発行、浅井昭衞著、第九章より
)
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