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     「冨士大石寺顕正会」と名乗る

  この諌暁をなすに当って、これまで「日蓮正宗」を冠していたのを、「冨士大石寺顕正会」と改めた。

 そのわけは、すでに「日蓮正宗」は国立戒壇の
御遺命を放棄している。また学会との醜(みにく)い抗争で国中の嘲(あざけ)りを受けている。どうしてこの宗名を冠して一国諌暁ができようか。
 よって日蓮正宗の源流たる、日興上人・日目上人の清き流れを表わす「
冨士大石寺」を冠して立ったのである。

 ちなみに、正系門家が「日蓮正宗」の宗名を用いたのは、大正元年以降のわずか八十数年に過ぎない。そしてこの八十数年の中で僧侶の妻帯、職業化等、今日の腐敗堕落の気運が醸成(じょうせい)されたのであった。

 --- すべからく清らかな源流に戻るべし、信心は御在世に、教学は日寛上人の昔に立ち還るべし --- この思いから「冨士大石寺顕正会」と名乗ったのである。

 さて「日蓮大聖人に帰依しなければ日本は必ず亡ぶ」の諌暁書は、全顕正会員の涙ぐましい赤誠により、日本国を打ち覆うほどの規模をもって配布された。


         (  日蓮大聖人の仏法、冨士大石寺顕正会発行、浅井昭衞著、第十章より  )


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