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    《特別手記》 仏法の破壊者 --- 池田大作を裁く

 妙信講を恐れ憎む池田大作

 創価学会会長・池田大作が、いま内心もっとも恐れ、かつ憎んでいる存在は、わが日蓮正宗妙信講である。

 昭和四十九年の春、彼はある席で「
学会の敵は三つある。左に共産党、右に妙信講、背後には本山」と語ったそうである。共産党を敵というのはいまさら説明を要しまい。
 「本山」とは、日蓮正宗の管長猊下を指している。池田大作が猊下を敵視しているというのはいかにも意外に聞こえるが、理由は複雑、説明は後にするが、ともかくこの発言の趣旨が組織を通じて末端に流れたため、当時、学会員宅に会長写真と並べ掲げられていた猊下のお写真が、各所で一斉にはずされるという現象が起きたものである。

 さて、それでは妙信講をなぜ池田大作は敵視するのであろうか。ここにこそ、部外者にはわからぬが、池田大作ならびに創価学会が、自ら存立の危機さえ感ずるほどの重大な問題が秘められているのである。
 妙信講は日蓮正宗の一信徒団体である。講員数は一万八千世帯。日蓮正宗は富士の麓に七百年間、日蓮大聖人の仏法を一点の汚濁も許さず、清純・厳格に伝えてきた唯一の正系門流である。
 総本山は申すまでもなく富士大石寺、末寺は全国に四百数十箇寺ある。この日蓮正宗に三つの信徒団体がある。すなわち創価学会と妙信講と法華講連合会である。今日、創価学会があまりに巨大になったので、世間の眼には本山も日蓮正宗もかすんで見えようが、宗教的には創価学会は日蓮正宗の一信徒団体にすぎない。法華講連合会というのは各末寺に所属する旧来の檀信徒を連合したもので、現在信仰の活力をほとんど失っている。

 さて、創価学会は七百五十万といわれている。妙信講は一万八千にすぎない。数の上では全く比較にならぬ、しかも同門の妙信講を、池田大作はなぜ恐れ憎むのであろうか。理由は簡単である。妙信講がこの日本に存在する以上、彼は枕を高くして眠れないからである。実は、彼は仏法上の大罪を犯してしまったのである。そのくわしい内容は後段に述ベるが、一言でいえば御遺命の破壊である。
 彼は日蓮大聖人が滅後の門下に命ぜられ、また日蓮正宗の唯一の悲願とされていた「
国立戒壇建立の大理想を破壊してしまったのである。

 すべては
選挙と名利のためであった。国立戒壇を主張することが選挙に不利と見るや、彼はこれを否定し、そのスリ替えに正本堂を建て、これを「御遺命の戒壇」と偽称し、一国ならびに七百五十万会員を欺いたのであった。正本堂が、大聖人の御遺命とは何の関係もない欺瞞の殿堂であることは、池田大作がいちばんよく知っている。
 ゆえに彼はこの欺誑(ぎきょう)をなすに当たって、本山管長の権威を巧みに利用したのである。ために全会員はこれを信じ、正本堂建設が御遺命に背く行為とも知らず、血のにじむ募金に応じたのである。募金は三百五十億円にもなった。当時、全国の質屋には学会員の行列ができ、生命保険各社は一斉の解約に悩まされたという。会員のこの涙ぐましい真心を、池田は無残に御遺命破壊という大悪事に注ぎこんだのである。

 およそ大聖人の弟子として、御遺命に背くということは、このうえない違法行為である。創価学会機関誌「大白蓮華」には、かつてこんな文も載っていた。「
国立戒壇を富士に建立することは大聖人の御構想である。これにそむく輩は、謗法の徒輩と断ぜねばならない」( 昭和35年6月号 )
 しかるに彼は欺誑の正本堂を指して“
仏教三千年史上空前の偉業”と自賛した。“盗人たけだけしい”とはこれである。
 大聖人はかかる誑惑を断じてお許しになるはずはない。

 ここに妙信講は、この重大なる仏法違背を見て、黙止していれば大聖人への不忠になると恐れ、必死の諌訴に立ち上がったのである。池田は己れの非もかえりみず、ただ大悪の露見を恐れて、諌める妙信講を抹殺しようとした。血みどろの激闘すでに八年、いま妙信講の正義の叫びはいよいよ大きくなりつつある。
 やがて七百五十万学会員がこの叫びを耳にし、正義にめざめるときがかならずくる。
池田大作が妙信講を恐れ憎むゆえんはここにある。

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