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    《特別手記》 仏法の破壊者 --- 池田大作を裁く

   正本堂の大誑惑

 いったい正本堂をどう説明したら御遺命の戒壇になるのであろうか。

 御遺命の「
本門戒壇」とは、前述のごとく、広宣流布の暁の国立戒壇である。正本堂は池田大作がにわかに思いついて勝手に立てたものにすぎない。これが御遺命の戒壇といえるのなら今まで日蓮正宗の歴代先師は、なにも時を待つ必要はなかった。いつでも有力な信徒の寄進を受けて大殿堂を造りさえすればよかったのである。

 そこで池田は正本堂を御遺命の戒壇と思わせるべく、細井管長の権威を利用して巧妙な詭弁を用いた。
 彼はまず広宣流布の定義を変え「
舎衛の三億」などの珍語を持ち出し、“日本の三分の一が信ずれば広宣流布”と言い出し、それが通用しないと見るや“広宣流布は終着点のない流れ自体”などと定義し、あたかも今がもう広宣流布の時でもあるかのような宣伝を行なった。

 次に彼がごまかす必要を感じたのが国立戒壇の根拠である「
勅宣・御教書」の御金言である。彼はこれを「現代においては建築許可証に過ぎない」と細井管長に言わしめた。
 まさに見えすいた詭弁である。だが、日蓮正宗においては、管長の宗教上の権威は絶対である。これを利用した池田の詐術は成功した。全宗門の僧侶・信徒は、内心いぶかしく思いつつも反対もならず、また池田がくり返しこれを宣伝するうちに、いつしかこれを信ずるようになったのである。
 かくて、あの狂気のごとき募金が強行されたのである。


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