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        日蓮正宗妙信講 第十四回総会

 浅井本部長講演
    “たとえ妙信講をつぶすとも
            正義は取り入れて頂きたい”

      ( 末法濁悪の未来

 いまの全世界の、不気味な動きをごらんなさい。一九七〇年代は、六十年代に引き続き繁栄する如く多くの識者から云われたが、凡夫の云う事はあてになりません。仏法の鏡に照らせば、まさに「
末法濁悪の未来」といわれた入口に現在さしかかっているようであります。

 まずその序分として、世界的に経済が乱調になってきている。一九二九年の世界恐慌のハシリだと云う学者もいるが、そう云い切っていいかどうかは知りませんが、いづれにしても世界の経済が大きな曲り角に来ている。日本だけがその影響の外にあることは許されない。
 
 まして東南アジアの戦乱は、泥沼であります。アメリカもソ連も中共も北朝鮮も、不気味に睨みあっている。ちょうど鳴戸の渦潮の如く、だんだんと大渦中に巻き込まれるような気がする。一人々々を見れば、戦争の好きな者は一人もありません。だが戦争を恐れながら、それに巻き込まれていく。誰もどうしようもないのです。これが仏法立たざる故の三毒のなせるわざ、謗法の業感であります。

 大聖人様の三大秘法は、この大斗諍より人類を救う為に残された大法であります。されば御書に「
第三の秘法今に残す所なり、是偏えに末法斗諍の始、他国来難の刻、一閻浮提の中の大合戦起らんの時、国主此の法を用いて兵乱に勝つベきの秘術なり」と。


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