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        日蓮正宗妙信講 第十四回総会

 浅井本部長講演
    “たとえ妙信講をつぶすとも
            正義は取り入れて頂きたい”

      ( 在野の諌暁団体

 今、日本の将来を思えば、一国の大衆にこの御本尊を信ぜしむると共に、それを背景に一国の指導者、そして各政党にその政策・主義主張の如何を問わず、正法治国・邪法乱国の大原理を強烈に教えて行かなければならない。
 これを云わなければ、無慈悲の者・国を思わぬ者・世に諂う甘談詐媚・巧言令色の徒に堕する。すでに大聖人の弟子にもはずれ、法華経の行者ではなくなってしまう。妙信講が終始一貫、在野の諌暁団体と云い貫いて来た所以もここにある。

 しかるに、いま宗門の一部に政治進出が行われながら、正法治国・邪法乱国の声はなく、却って政治進出の為に大聖人の厳正の法義が逆に曲げられている。これ社会に迎合し、世俗にへつらう故であります。まことに近年の法義の乱れ眼に余るものがあり、いずれが手段でいずれが目的なのか、理解に苦しむものがあります。

 若し、宗門の生命とも云うべき法義の乱れをそのまま捨ておけば、「
仏法は体、世間は影」であれば必ず国家の憂いとなる。又これを見ながら知りながら、黙っているのはすでに臆病であり、詐り親む無道心の者、更に大聖人様に対する不忠これに勝るものはない。
 妙信講は唯・大聖人の御眼を恐ろしと思うまま、昨年正月五ヶ年ぶりの御登山以来、深く心に決する所がありました。

 而して昨年五月、七百年来かってなき謗法同座の「聖人展」なるものを、まのあたりにいたしました。一国の謗法を誡しむるのが宗門の使命、しかるに如何なる手違いか、毎日新聞社の主催とは云え日蓮聖人の徳を拳ぐなどの名目のもと、七百年宗門に秘蔵されていたあの日興上人様の御影が、こともあろうに身延離山の元凶たる民部日向の偽本尊などと同座せしめられ、不信の者に展示されたのであります。

 「
謗法と同座すべからず、与同罪を恐るべき事」と、厳しくお誡めになられたのは、日興上人様であります。
 当時、日興上人の御憤りを思えば、寸時もいたたまれず、三度に亘り強言を以て、これを為さしめ政治に利用せんとした方面、そして猊下の御本意を守るベき宗務御当局に即時中止を強く諌訴いたしました。一国の邪法を糾弾すべき唯一の正系門流が、何の必要あって邪法と肩を並べてこのような事をせねばならぬのか。誰が何の目的で、こんな事を為さしめたのか。憤りは今に消えぬ所であります。

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