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      日蓮正宗妙信講 第十五回総会

 本部長指導
  
日本の広布・国立戒壇こそ世界平和の鍵
      
国家諌暁なくして国家体験はおこらず
       
十万世帯 御入滅七百年までに達成せん

    国家体験は国家諌暁より起る

 しからば、仏法を境とした国家体験は 何によって起るのか、これ国家諌暁であります。一対一の折伏弘通は その基礎であります、だが、それだけでは 国家体験はおこらない。
 一対一の熱烈なる折伏を背景として、ある時が至れば、国家対日蓮正宗という次元において、「
邪法を捨て三大秘法を尊崇せよ、国立戒壇を立てるべし」という諌暁が行われなければならない。

 唯一の正系門家、日蓮正宗という立場において、一国の政治の中枢に対し、連々と諌暁が行われなければならない、さなくば国家体験はおこりません。
 恐れ多いが、大聖人様の御在世を拝するに、まず鎌倉に弘通を遊ばし、あの正嘉元年の大地震を御覧あって 立正安国論の御建白があられた。もとより天地法界を自身と開き給う御本仏様の御諌暁であります、響の声に応ずるがごとく、忽ちに自界叛逆と他国侵逼の兆しあらわれ、一切衆生の心田に仏種をうえ給い、一閻浮提第一の大御本尊を御建立遊ばされた。これ御在世の法体広布・逆縁広布の姿であります。

 而して三大秘法抄には 未来事の広布を望み給うて 「
有徳王・覚徳比丘の其の乃往を 末法濁悪の未来に移さん時」と仰せであります。末法の濁悪も極点に達する時、すなわち人間が皆 動物のように三毒で凄じくなる時、必ず覚徳比丘が御出現になる。即ち事の広布の時には 日目上人が再びお出ましになるのです。
 これ 本宗の七百年来の伝承であります。覚徳比丘は身を捨てて 一国を諌暁遊ばす、ここに 強烈なる国家体験がおこるのであります。そしてまた 覚徳比丘の出現に呼応して、その時必ず仏法有縁の国主が出現して、身命を賭して覚徳比丘を守り奉る。これ即ち本化国主・有徳王であります。

 かかる大威徳の有徳王・覚徳比丘 並び出現して、一国に強烈なる国家体験まき起る時、一国一同が心から帰依して、かくて国中の熱烈なる総意を以て 国立戒壇が立てられる。これが大聖人の御遺命の戒壇であります。
 もし御遺命の戒壇 事実に立たんか、これ御本仏の御本願、また七百年間歴代先師上人の夢びに忘れぬ 大悲願であります。もしその場に居合わせ、一分の信心ある者ならば 誰が平然と立っていられましょうか、大地にひれ伏し 感激に身を震わせるの外はありません。御遺命の戒壇建立は ゴマカシのお芝居ではないのです。僧俗共に身命を抛つ 真剣なる御奉公の後に立つのであります。

 今、妙信講は悪戦苦斗十五年、忍従と屈辱の試練に堪えきって、ついに御遺命の正義を 身を捨ててその歪曲より守り奉った。この妙信講が、これから為さんとする御奉公こそ、やがて御出現遊ばす
目師様の一国諌暁の露払い、そして本化国主出現の王路を切り開く斗いであります。

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