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御法主上人猊下御指南
創価学会秋谷会長外十二名の連名による質問に対する回答・教示
( 全国教師指導会(1月10日)における訂正の趣旨 )
つぎに、1月10日の教師指導会での発言中の私の訂正とは、「その時はそのような空気が宗門を巻き込んでいった。そのような経過の中で大事なことは池田大作名誉会長が、大聖人の御遺命の達成であるという意味で、正本堂を『三大秘法抄』の戒壇であると指名したことであります」(下線部分は、お言葉では『一番の元』となっていたが、猊下より訂正する旨、仰せ出されました)との『大日蓮』掲載の部分です。
「一番の元」の語は、つぎに続く言葉に対して不適切であったので、右のように訂正したのです。
これらの訂正の意味は、日達上人の前掲の三文が、池田名誉会長の昭和47年着工大法要の時の発言以前に、やはり『三大秘法抄』『一期弘法抄』の意義を示されているということにあります。しかし、池田大作氏と同様の決定的お言葉葉ではないと信ずるものです。まず、前述第一の文は、そのあとの流れからも正本堂が『一期弘法抄』の意義をもつというお示しであります。
第二の文は、『一期弘法抄』の戒壇建立の文を引かれ、その「ご遺言にまかせ」との仰せです。これも「まかせ」の意は「その尊高かつ広大な意に従い」と拝されるので、その意義を示される一環のお言葉です。
つぎに、第三の文の中の「大聖人の御本意も、教化の儀式も定まり」の「大聖人の御本意が定まる」とは、大聖人の大慈大悲の御心は、一切衆生が正法を受持することにあり、しかるに多くの信徒が輩出して相当の広布の相がみなぎるとき、大聖人が定めし御満足あそばすであろう意義をこのように述べられ、信徒を激励されたお言葉です。
また、「教化の儀式も定まり」とは、大聖人の御本意の語に準じて、その御化導の意義を述べられたと拝されます。つぎの、「王仏冥合して南無妙法蓮華経広宣流布であります」の[王仏冥合]とは、発願主池田会長一人の財力で建てるのではなく、八百万の信徒の和合の浄財であることを、「王」が「民衆」に当たるの解釈の上から、かく示されたものであります。故に、これもただちに『三大秘法抄』の戒壇を必ずしも示されたのではなく、その意義を述べられたのです。
以上のように拝すると日達上人の御本意は、『一期弘法抄』『三大秘法抄』一部を挙げられつつも、ただちにその戒壇を仰せられたというよりも、その正本堂に関する意義を述べられているのです。
(上記科段は、便の為当サイトで添加 )
顕正会の「御遺命守護」に関わる部分のみ、御遺命守護資料館の貴重な資料として抜粋して紹介しました。著作権者からの指摘・要請があれば、相応の対応を検討します。
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