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         総本山客殿新築落慶大法要 御法主上人猊下御説法

          
( 本門戒壇の大御本尊御遷座と正本堂解体の事由 ) 

    (
正本堂は巨大さのみの遺物で無用

 さてここで、御戒壇様を御遷座申し上げたあと既に用途の失われた旧建物は、その
徒な巨大さのみの遺物であり全く無用となる関係上、実情に即した処置を採っていきたいと考えるものであります。

 顧るに宗門は僧俗一致団結のもと平成二年の三万名登山の大成功をきたし、その四年後の平成六年の『地涌六万大総会』の大成功、そしてさらに四年後の本年・新客殿落成慶祝十万登山を大成功裡に終了いたし、大法弘通の実証を明らかに顕してまいりました。
 これよりいよいよまた四年後の平成十四年、宗旨建立七百五十年に向かい衆生救済のため、三十万人の参詣を目標に法華講の皆様の充実の信心による僧俗和合の広布への大前進を、開始すべき時であると信ずるものであります。

 この時に向かって広布への具体的実証として、僧俗一同の志をもってこのたび拡張した奉安殿よりさらに大いなる堂宇としての『奉安堂』建設の要望が、もし地涌の菩薩の澎湃たる出現の如く涌き上がるならば、これこそ真の信心修行による広布への実相の顕れに当たるものであろうかと存ずる次第であります。
 要はこれからの時こそ、真の僧俗和合・異体同心の大信力に住し破邪顕正の発揚をもって本仏大聖人の御高覧に備え奉り、一人ひとりが自行化他の本門戒の実践をもって即身成仏の本懐を現当二世に顕してまいろうではありませんか。

 以上、この慶祝法要の終了に当り一言、現在より未来への方途に関する所懐を発表いたし、結びとする次第であります。

                     (句読・改行等、便の為に当サイトにて添加




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