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    日蓮正宗創価学会批判を破
        ( 創価学会教学部編集 )

  『創価学会批判』の妄論を破す


第一節 歴史上の疑難
 

 (二)大御本尊は後世にできたとする疑難
  (ロ)
便妙日騰師について

 (略)

 次に日騰師について、次のような疑点をのせている。

 「智伝日志は、宝冊に近世における石山の碩学、便妙日騰が友人の国学者大堀有忠に語った言葉をのせていうには『
大石寺に戒壇の本尊あり、惜哉九代日有師之を彫刻して其本紙を失す』と」

 つまり、大石寺近世の大学者と仰がれた日騰師が、大石寺の戒壇の本尊を、日有上人が彫刻してしまったという話を、大堀という国学者に語ったというのである。身延あたりで稲荷や竜神に向かって、喜んで題目を唱えている無智の大衆なら、さぞ迷いそうな見てきたようなウソである。

 このような日志の暴論に対して、日霑上人は、じつに理を尽くして、次のようにお答えになっているから、よく心してこれを拝せ。
 「
またその彫剋は久遠院便妙・国学の友・大堀有忠に語つて云く云云とは死人に口なし、能き証人なり、彼の便妙なる者吾が信者ならざる方外の友杯に妄りに法語をすべきの人にあらず、是れ必ず死して其の人の亡きを幸とし斯かる胡乱(うろん)なる証人を出し給いし者か、もし万が一・彼の人にしてこの語あらば彼の人の殃死(おうし)は必ずこの妄言を出せし現報なるべし、あに慎まざるべけんや」(富要宗 問答部之二 八三ページ)

 御文の日霑上人は、かの久遠院といくらも年齢の異なる人ではない。日志の非難に対しこのようにお答えになっているのであるから、身延派において、さらにこれを引用したのなら、歴史上の事実をさらに精査すべきである。
 
 (略)




 
久遠院日騰師は、博学強記にして学頭を勤めたが、安政の大地震の際、家の倒壊にあって横死を遂げたのでした。

 日霑上人また 「
博学強記絶倫の人(師)天之を縦(ゆる)さずして殃死を示す。是れ宿業か現報か。後生を肝に銘じその独(ひとり)を慎む」と。

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