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     三代会長就任決定


 大任をおおせつけられまして、ずいぶん苦しんできましたし、また、まだ苦しんでもいるのです。
 しかし、広宣流布をめざして進まねぼならないことだけは、宿命的な立場にいることも感じておりましたし、また卑怯なまねもできない。そういう意味で、理事長に、一応も再応も、今後のこともお願い申し上げて、この大命を、おうけしてきたわけなのです。

 私としましては、広宣流布にむかうことは、絶対の根本原理になりますが、願わくは、早く次の偉大なる会長にバトンを渡すまで、しつかりがんばっていきたいと、こういう気持ちなのでございます。
 理事長も、いままでと同じように理事長室において、全会員の指導にも、また私と同じく責任をもってくださると申しておりますし、原島理事も、和泉理事も同じようなお心で申されておりましたし、また学会においては、会長先生が薫陶されたキラ星のごとき、人材がそろっております。

 理事をみても、婦人部においては、柏原婦人部長もいらっしゃいますし、また思想面においてはあらゆる点で、先生から薫陶をうけた石田理事もおりますし、また本部を中心にしては事務局長等がおりますし、また教学陣においては、教学部長を中心にして、微動だもしない態勢もありますし、どこからみても学会は盤石です。
 私にはなんの力もありません。なんの確信もない私でありますけれども、そういう先生方に守られ、そういう先生方を信じきって、お願いしきっていくならば、一段階の大命だけは、大任だけは、つくせるであろう。そういう意味でいまいるわけなのです。どうかひとつ、新しい会長ができたといっても、前会長、また初代の会長先生とは、天地雲泥の違いがあります。けっして、会長先生などというふうにいわれてもたいへんです。

 ぜんぜん違った、あくまでも
学会員の小使いみたいな立場でいかねば、いけないことも知っておりますし、そういう点においては、どうかひとつ、前会長を見る目とは根本的に違えていただいて、あくまでも前会長の思想を実践だけしていく立場の会長であると、まず最初にはっきり申し上げておきたいと思います。また、きょうお集まりくださった大幹部の皆さん方が、戸田先生当時と同じような気持ちで、全学会人の旗頭としておられますゆえに、学会は盤石でございます。そのままの、お気持ちで、いままでと同じようなお気持ちで、ひとつ御協力を願いたいと思うのでございます。

 別に新しいことは、なんにもありません。御本尊様を拝むことと、折伏をすることだけが学会の根本です。あとは
変わったことはなんにもありませんし、変わることもありません。いままでと同じような気持ちで、いままでと同じように、ひとつ戦っていきたいと思います。くれぐれも、よろしくお願いいたします。                                  
                                   昭和三十五年四月十九日
                                   大幹部会
                                   創価学会本部広間
                                   参加人員 三百名

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 つたなき者のならひは約束せし事を、まことの時はわするるなるべし」(開目抄)と。もはやとうに、ご本人は忘れた(むしろ、忘れたい..)ことでありましょうが、世の中そうも行きません。御遺命守護の歴史の一端として、昭和三十五年四月十九日の上記の池田会長就任の時の言葉を、この資料館に永く記し・残し留めましょう。

 蛇足ながら、「
変わったことはなんにもありませんし、変わることもありません」なる言葉をこうして前にしては、「国立戒壇の建立こそ、悠遠六百七十有余年来の日蓮正宗の宿願であり、また創価学会の唯一の大目的なのであります」から、どこまでも遠く変わって行ってしまったこと、御遺命破壊の大罪・元凶のその責任を、滅失・忘却することはできないことでした。
 
                            ( 平成十三年十二月二十日、櫻川 記 )


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