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     青年部は世界の焦点

 こんな元気な総会を会長先生が見てくださったならば、どんなに喜んでくださるかと思うのでございます。本日はほんとうにおめでとうございました。(略)

 さきほどから話がありましたが、大聖人様御在世に大聖人様を迫害したがゆえに一国謗法であり、一国が正法を護持しなかったがゆえに他国侵遍の難、二回の他国侵逼の難がございました。
 文永の役と弘安の役。その大きい難を通じて、民衆は大聖人様の予言を少しずつ知ってきたわけでございますが、下って大東亜戦争の際、日蓮正宗を国家が弾圧し、創価学会を弾圧し、二度の原子爆弾の投下をされております。一発は九州、一発は広島。日本の国が正法を誹謗した報いです。

 いままた日本の国が、もしか広宣流布ができなかったならば、それ以上に、日本の国が重大なる岐路に立っている.それはなにか。戸田会長先生はそれをいちばん心配して、それを青年に、これからの行くべき道をたくさん教えてくださったわけでございます。
 大聖人様御在世のときには二度の他国侵逼の難、大東亜戦争のときには世界始まっていらいの二つの原子爆弾の投下、今度は日本の国が、ソ連とアメリカと二つの大国から攻められていくべき宿命にあるということを、真の青年は知らなくてはならないと思うのでございます。 

 
国立戒壇建立を、もしかできなければ、日本の国は永久に属国とし、永久に日本民族は滅びる運命の段階にあります。ただひとつ、三大秘法の御本尊様を信じ、国立戒壇を建立するならば、仏天の加護によって日本の国には原子爆弾は落ちないし、日本民族は必ず繁栄するというのが、会長先生の御遺訓なのであります。 

 会長先生の薫陶をうけた北海道には、一万名以上の青年部員が戦っております。東北にも関東にも、そして関西にも、中国にも、みんな元気いっぱいで戦っております。願わくは、九州の健男児は、九州制覇のみならず、青年部を代表して東洋広布の先駆者であっていただきたいことを切望するしだいであります。

                                  (当時、参謀室長)
                                   昭和三十三年五月十八日
                                   第一回男子部九州総会
                                   久留米市公会堂

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 池田参謀室長(当時)は、「国立戒壇建立」なしには「日本民族は滅びる運命」と述べ、また「国立戒壇を建立」するならば「日本民族は必ず繁栄する」というのが、「会長先生の御遺訓」であることを繰り返し語ったことでした。 


                           ( 平成十三年十二月二十五日、櫻川 記 )


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