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     信心は実行なり

 (略)

 というわけで、皆さん方は広宣流布といえば、なにかお祭りのことばか、ひとつの理想と思っているのです。
 『
一生懸命、広宣流布というけれども、話だよ』と心のなかで思っている人がいるのではないかと思うのです。

 ということは、会長先生が、二、三年前におおせになったことがあるのですよ。
 『
諸君らは、それを本気に思えないのだろう。絶対そうではないよ。もしか、広宣流布できなかったら、日本は滅亡だよ。世界の滅亡ですよ。仏さまのおおせになったことは、ウソになるよ』と。

 仏さまは、ウソをつかないと私は信じます。また、会長先生もウソはつきません。仏さまです。きちんと二十一年先を目ざして、そうおおせになったのだもの。
 先生が四年前に『
もう、自分はそろそろ眠るから、青年部しっかり聞いておけよ。聞いておけよ。あと二十五年だよ』とおおせになったのだから。それから四年目だから、ちょうど二十一年です。というわけで、必ず広宣流布はできるのです。
 それで、諸君に、とくに注意しておきたいことは、生活のうえで苦しい人もいるだろうと思います。(略)

 信心とは実行です。信心とは実行だ。若いものは、あくまでも希望をもって、勇気をもっておのれ自身の宿命転換に、強く、そうして雄々しく、自分にムチ打っていきなさい。
 そうして、広宣流布まで、あと二十年、そのときに、それはもう、ハイヤーものれるでしょぅし、三万円か、五万円ぐらいの洋服も着られるだろうし、ポケットのなかには、いつも五万円か、十万円ある。それまでは、ぜんぶ人に貸してあると思いなさい。二十年間の定期預金してあるのだと。

 そういう気持ちで、青年らしく、男らしく、信心していきなさい。それで、ひとりも退転してはいけない、青年部はぜんぶ、広宣流布まで、私のあとへついてきなさい。

                               ( 当時、参謀室長 )
                                昭和三十三年九月十四日
                                名古屋男子十八部隊会

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 池田参謀室長は若き男子部員達に向かって、「広宣流布」と言っているけれども話の上のことだと心のなかで思っているだろう、と語りかけます。
 そしてさらに戸田会長の言葉を引いて、「
諸君らは、それを本気に思えないのだろう。絶対そうではないよ」として、あとちょうど二十一年で「必ず広宣流布はできる」のだ、と力強く語っています。

 もちろんこの時、池田参謀室長が語る広宣流布とは、化義の広宣流布・国立戒壇の建立を意味することは、言うまでもありません。
 
さらに、「
もしか、広宣流布できなかったら、日本は滅亡」と言い、「世界の滅亡です」と断言をしたことでした。これ、いわゆる「終末論」という類でありましょう。

 それから二十一年後とは、昭和五十四年にあたります。皮肉なことにこの年は、池田大作会長は法華講総講頭の座を追われ、さらに創価学会会長までもやむなく辞任という、挫折の頂点の年となったことでありました。
 そして・その原因の根源こそは、池田会長自身の意思によるところの、御遺命たる「
国立戒壇の放棄」と、正本堂を御遺命の「事の戒壇とする誑惑」でありました。

 池田会長の身分はさておき、
あと二十一年」までに「もしか、広宣流布できなかったら、日本は滅亡・世界の滅亡」との指導を聴き・信じて、時間も金子も家庭までも・その一切を「
広宣流布・国立戒壇建立」に「信心は実行なり」と費やした、多くの人々がいたことでした。


                           ( 平成十三年十二月二十八日、櫻川 記 )


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