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     甦るか創価学会 --- 広宣流布路線への提言 ---

 第一部 広宣流布への提言
   日蓮の平和思想(四)
      ● 三大秘法抄と五条件

   (
三大秘法抄の第二・第三条件

 第二は 「
王臣一同に三秘密の法を持った時 」。王臣一同とは、権力者と補佐役が一緒になってという意味で、広く日本人全体をさすことも考えられるが、戒壇建立に関して、それを許可する人的条件である。

 主権在民である現代において、日本の人々が「本門戒壇堂建立に関して異議はありません」という人的条件を満たすためには、国民の大半が日蓮正宗の思想の正しさを認めなければならない。
 この条件を満たす為には 折伏以外にないわけだが、折伏が頭うちになった今、第二の条件もかなわぬ遠いものとなっている。

 第三の条件は 「
有徳王覚徳比丘の乃往を末法濁悪の未来に移された時」。有徳王と覚徳比丘は、涅槃経金剛身品第五に見える物語で、法を弘める僧と、その僧を守る権力者の僧俗二者一体の、正法守護の理想像を説いている。
 かつて、創価学会は 覚徳比丘を大石寺の代々の法主とし、有徳王を創価学会の会長とした。もっともな話である。

 しかし、創価学会が日蓮正宗の僧侶をつかまえて「クソ坊主」と呼び、守るどころか兵糧攻めにして、僧侶側をおびやかすようなことがあれば、僧侶側も学会及び会長の有徳王性なぞ認めるはずがないから、第三の条件も しばらくは棚上げということになろう。

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