|
非営利組織の経営 ( 原理と実践 )
( Managing The Nonprofit Organization )
[T部] 使命が第一 --- リーダーの役割
2章 --- 荒天を乗り切ること
リーダーはどうあるべきか
非営利機関のリーダーは、適切に物事を処理したというだけで満足してはならない。非常利機関は大義を奉じているのであり、リ−ダーには並外れた手腕が求められる。リーダーは、その非常利機関が果たすべき役割について卓越したビジョンを有し、自分自身についてではなく、自らの責務について真剣に考えることのできる人物でなければならない。
そして非営利機関のリーダーの役割がうまく機能するには、三つの側面における適合が必要である。まず、その役割は、自分に適合していなければならない。自分は何者であるか。喜劇役者がハムレットを演じきったためしはない。次に、その役割は、そのとき組織の抱える課題に適合していなければならない。そして最後に、その役割は、期待に適合していなければならない。
そのような基本的な能力の第一としては、人のいうことをよく聴く意欲、能力、自己規律があげられる。人のいうことを聴けるかどうかは、技術てはなく、規律の問題である。聴くことは誰にもできる。したがって、しなければならないことは、自分の口を閉ざしておくことである。
基本的な能力の第二は、他者とのコミュニケーションに努め、自分の考えを理解してもらおうとする意欲である。これは大変な忍耐を要する。しかしこの忍耐力に関しては、誰も三歳児ぐらいの能力しか有していない。だが、何度も何度も、繰り返し繰り返し、倦むことなく語りかけなければならない。自分が何を考えているかを明らかにしなければならない。
基本的な能力の第三は、言い訳ですまそうとしないことである。「これでは不十分だ。もう一度見直してやり直そう」というべきである。完全にやり遂げない限り、何もしたことにはならない。まあまあですますことはできない。そうしてはじめて、組織にはプライドが植えつけられることになる。
タグラス・マッカーサーは、頭脳明晰なおそらく最後の偉大な戦略家であった。しかし、彼の強みはそこにあったのてはない。(略)知力において誰も足元にも及ばないと確信していた。しかし、彼はあらゆる幕僚会議において、まず最も軽輩の将校から発言させることにしていた。誰にも、その発言をさえぎること 許さなかった。こうして彼は、圧倒的に優勢な敵とすすんで闘って勝利できるだけの組織をつくりとげることができた。
(上記科段は、便の為に当サイトにて添加)
顕正会の「御遺命守護」に関わる部分のみ、御遺命守護資料館の貴重な資料として抜粋して紹介しました。著作権者からの指摘・要請があれば、相応の対応を検討します。
戻る 次
|
|
|