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非営利組織の経営 ( 原理と実践 )
( Managing The Nonprofit Organization )
[T部] 使命が第一 --- リーダーの役割
2章 --- 荒天を乗り切ること
バランスに関する決定
リ−ダーの基本的な責務の一つに、長期的な視点と知期的な視点、大きなことと細々したことのバランスがある。非営利機関を運営するということは、舷外に二つの浮材のついたカヌーを漕ぐように、つねにバランスを考えなければならないということである。
もっと難しいのは、持てる資源を一つの目標に集中することと、多様性を維持することとのバランスである。
一つに集中すればするほど、大きな成果が得られる。しかし、同時にきわめて危険でもある。 もっと重要でかつ扱いがきわめて難しいのは、慎重すぎることと、性急であることとのバランスである。これは結局タイミングの問題である。タイミングこそがポイントである。
リーダーがしてはならないこと
最後に、リーダーがしてはならない主なことをいくつかあげておきたい。リーダーのあまりに多くが、自分のしていることや、していることの理由は、組織内の誰にも、自明であるにちがいないと信じてしまっている。しかし、決してそのようなことはない。
成功するリーダーは、自分の考えをわかってもらうのに、たとえちょっとでも時間を割くものである。説明すれば、人々は理解し、協力する。
そして、第二のしてはならないことがある。それは、組織内の強みを怖れてはならないということである。これは、トップにある者がきわめて陥りやすい過ちである。もちろん有能な人間は野心家でもある。しかし、凡庸な人間にかしずかれるよりも、トップの座を狙うような人物を周りに置く方が、リスクはずっと少ない。
次にしてはならないことは、自らの後継者を自分だけで決めることである。結局自分のコピーを選ぶことになる。コピーはもろい。軍隊やカトリック教会で古くから守られている規則では、リーダーは自らの後継者を選ぶことを許されていない。
(上記科段は、便の為に当サイトにて添加)
顕正会の「御遺命守護」に関わる部分のみ、御遺命守護資料館の貴重な資料として抜粋して紹介しました。著作権者からの指摘・要請があれば、相応の対応を検討します。
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