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非営利組織の経営 ( 原理と実践 )
( Managing The Nonprofit Organization )
[W都]人事と人間関係 --- 職員、理事会、
ボランティア、コミュニティ
1章 --- 人事
チームをつくり上げる
非営利組織は、きわめてしばしばトップが有能で、スタッフも献身的に働いているにもかかわらず、チームづくりができないばかりに失敗し、道を間違う。
組織というものは、一人の人間の能力などはるかに超えて成長する。
成功するチームをつくり上げようとするのであれば、人からスタートしてはならない。仕事からスタートしなければならない。「われわれは、何をしようとしているのか。そのための主な活動は何か」を考えなければならない。
よくある間違いは、皆同じチームにいるのだから、同じように考え、同じように活動すると思い込むことである。決してそのようなことはない。
仕事で人を活かすには
組織において人を有効に機能させるうえで重要なことが二つある。まず、一つは、それぞれが何をしようとしているのかを明確に理解し、勝手な方向に突き進むことのないようにしなければならない。もう一つは、それぞれが、その職務違行に当たって何が必要かを考える責任をもつようにしなければならない。
組織が成長していくにつれて、非営利機関のトップは、あらゆるレベルの人々が、「私たちの組織のトップが実際に知っておかなければならないことは何か」と考えることを奨励しなければならない。
私は、これを上司教育と呼んでいる。そうすることが、各人の仕事、部署、地域のニーズを超えた発想をもたらし、さらに、組織としての凝集力を育てることになる。
難しい決断
兵士はすべて、有能な指揮を求める権利を有するといわれる。同時に非営利機関のトップとしては、組織に対し、成果が必要とされるところに有能なスタッフを配するという責務を負っている。何の成果もあげない人物を居続けさせれば、組織も、その大義も傷つけてしまう。すでに燃え尽きてしまったように見える中年も、何か新しい要求を与えられさえすれば、生気を取り戻すことができる。
非営利機関のトップがしばしば直面するもっと難しい問題は、能力を確保することと、同情することとの板ばさみである。しかし、そうしたことの決定に思い煩ってばかりいるトップは、「間違いだった。だから、切る。傷つけることになるだろうが切る」といえる人よりも害をなしているというべきである。
(上記科段は、便の為に当サイトにて添加)
顕正会の「御遺命守護」に関わる部分のみ、御遺命守護資料館の貴重な資料として抜粋して紹介しました。著作権者からの指摘・要請があれば、相応の対応を検討します。
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