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非営利組織の経営 ( 原理と実践 )
( Managing The Nonprofit Organization )
[W都]人事と人間関係 --- 職員、理事会、
ボランティア、コミュニティ
1章 --- 人事
後継者をどう選ぶか
人事に関する決定のうち、致命的に重要で最も避けることの難しい問題が、トップの後継者の選定である。
これはつねにギヤンブルそのものであり、最も難しい決断である。トップとしてどれだけやれるかは、それこそ、やらせてみないとわからない。トップの座につく準備などは、ほとんどやりようがないのである。
してはならないことは、かなり簡単明瞭である。やめていくCEO(最高執行責任者)のコピーのような人物を後継者にすえてはならない。コピーはつねに弱い。また、トップの忠実な部下についても、少し注意した方がいい
一般に、自分で決断することに喜びを感じ、またそれだけの能カのある人が、補佐役として長くとどまることはない。
また、クラウン・プリンス(後拙者)とされてきたような人も避けるべきである。そういう人は、十中八九、成果が必要とされ、成果が計られ、もしかしたら失敗するかもしれないような立場に自分の身を置くことを避けてきた人である。そういう人は、マスコミ向けにはよいかもしれないが、実績をあげる人ではない。
では、後継者選定に当たって、とくに重要な前向きの方法は何だろうか。果たすべき役割に注目することである。これからの数年、何が最も大きな挑戦となるのか。これを考えたうえで、どのような人物がいるか、そして彼らかどのような成果をあげてきた人物かを見なければならない。そして組織としてのニーズと、その人物の実績を照合しなければならない。
結局、非営利機関の成否を左右するのは、責任をもとうという人間をひきつけ、引き止める力である。その力をなくしたとき、組織は下り坂を歩むことになり、逆転することはきわめて難しくなる。
「われわれは適切な人々をひきつけているか」、「そうした人を引き止めているか」、「そうした人を育成しているか」。組織の人事に関しては、これらの三つのことを考えるべきだと思う。
換言すれば、われわれは人事によって未来を築こうとしているか、それとも今日現在の都合と安逸に甘んじようとしているかということである。
(上記科段は、便の為に当サイトにて添加)
顕正会の「御遺命守護」に関わる部分のみ、御遺命守護資料館の貴重な資料として抜粋して紹介しました。著作権者からの指摘・要請があれば、相応の対応を検討します。
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