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非営利組織の経営 ( 原理と実践 )
( Managing The Nonprofit Organization )
[X部]自己開発 --- 人として、役員として、リーダーとして
5章 --- まとめ --- どう実行に移すか
自己開発をなすには、人は、焦点を必要とする。私の場合は、これを「何をもって記憶されたいか」と問うことによって行なうことにしている。
聖アウグスティヌスによれば、これを自ら問うことこそ、「成人期の始まり」である。答えは、私たちが成熟するにつれて変わるし、また、変わらなければならない。
しかし、この問いが発せられない限り、人は焦点をもたずに、また、方向性をもたずに働くことになり、その結果は、いささかの自己開発も行なわれないということになる。
自己の強みを伸ばすということは、自己の弱みを無視するということではない。逆に、人はつねに弱みを意識していなければならない。しかし、人は、強みを伸ばすことによって弱みを克服することしかできない。安易な道をとってはならない。完璧主義者である必要はないが、自分の安っぽい仕事を認めてはならない。
次に、自己開発において、人は、なすべき課題、探究すべき機会に取り組まなければならない。課題から出発するのであって、自分自身から出発してはならない。
そして効果的な自己開発は、二つの並行した流れに沿って進まなければならない。一つは改善である。つまり、すでにかなりうまく行なっていることを、さらにうまく行なうことである。もう一つは変革である.つまり、何か違うことを行なうことである。いずれも不可欠である。
自己開発の手段は、曖昧なものではない.業績をあげた多くの人が、すでに、教えるということが最も有効な手段であることを発見している。通常、教師は、生徒よりもずっと多くを学ぶものである。
おそらく、自己開発の基本として最善のものは、自分自身を採点する習慣である。しかもそれは、私の個人的な経験からいえることだが、謙虚さを学ぶための最良の訓練ともなる。
(上記科段は、便の為に当サイトにて添加)
顕正会の「御遺命守護」に関わる部分のみ、御遺命守護資料館の貴重な資料として抜粋して紹介しました。著作権者からの指摘・要請があれば、相応の対応を検討します。
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