年頭の辞
「出陣第二年」の新春を寿ぐ
日蓮正宗顕正会 会長 淺井昭衞
昨年の十月十日、全顕正会員は一国広布の御奉公を、命の底から御本仏・日蓮大聖人に誓い奉った――。
それより一年、みごとなる広宣流布の大行進は始まった。全国各地で地涌の流類は一斉に立ち上がり、まさに日本列島に火がついたごとき感を懐かしめた。
本年は出陣第二年。四十万法城屹立の年である。思えば二十一年前、御遺命破壊を企んだ学会と宗門は、諌める顕正会を解散処分に付した。
この弾圧こそ、法主の権威と学会の権力が結託して、当時一万二千の顕正会を抹殺せんとするものであった。
だが、顕正会はこの絶体絶命の法難を撥ね飛ばし、今ついに四十万の死身弘法を成し遂げんとしている。これほどの「不思議」は、日蓮正宗七百年の歴史にもその例を見ない。
そして、あれほど固く癒着して一枚岩のごとくに見えた宗門と学会は、今や仲間割れして醜悪・凄絶な死闘を繰り広げている。これまた、凡夫の思慮を絶する「不思議」の現証ではないか。
――すべては、賞罰正しき御本仏の御力用なのである。
広宣流布の使命と責務は、正系門家・日蓮正宗のみが有する。だが、御遺命に背いて国立戒壇を放棄したゆえに、学会は邪教化し、宗門僧侶は「法師の皮を著たる畜生」に堕してしまった。
ここに大聖人は、御遺命を守り奉った顕正会をして、立たしめ、戦わしめ給うた。
まさしく顕正会こそ、御本仏の大悲願力を扶けまいらせる「仏の軍勢」である。
「前代未聞の大闘諍」は、刻・一刻と迫りつつある。
あと二十年――。
朝露のごときはかない人生を、この大仏事に投じて仏果を得られれば、これほどの喜びはない。
出陣第二年。湧き上がる歓喜はいかんともし難い。
さあ、顕正会の同志諸氏よ、戦おうではないか。
平成七年元旦
(※)平成7年から「あと二十年」の後は平成27年、昭衛氏は84歳となった。平成23年の東日本巨大地震を経て、顕正会は170万となっている。
しかし、「前代未聞の大闘諍」は到来せず、顕正会と浅井会長は迷走に迷走を重ねている。