顕正会の崩壊は近い


浅井会長の実現不可能な「誇大妄想」を直視しよう!
 

 

      年頭の辞


             あと十有余年

                            冨士大石寺顕正会 会長 淺井昭衞

 広宣流布は凡夫の力で成るのではない。実に御本仏日蓮大聖人の、諸天に申し付け給う絶大威力によって、始めて成就するのである。
 この広宣流布について大聖人は、御付嘱状および三大秘法抄には「時を待つべきのみ」と仰せられ
 撰時抄には「大菩薩(上行菩薩)は梵帝・日月・四天等に申し下され、其の時.天変地夭盛んなるべし。乃至、前代未聞の大闘諍・一閻浮堤に起こるべし。其の時、日月所照の四天下の一切衆生、或いは国ををしみ、或いは身ををしむゆへに、乃至、皆頭を地につけ掌を合わせて、一同に南無妙法蓮華経ととなうべし」と示され
 上野抄には「ただをかせ給へ、梵天・帝釈等の御計いとして、日本国一時に信ずる事あるべし」と御予言あそばされている。
 すなわち、成仏の大良薬たる三大秘法を御本仏この国に留め置き給うとも、人々この正法に背き続け、その悪ついに極限に達するならば、御本仏は諸天に申し付け、その大罰の中に、一切衆生を覚醒せしめ給う― ということである。

 今すでに、日本国と門下の悪は極限に達しているではないか。
 日本国は七百年前、大聖人の御頸を刎ねんとし、さらに二度まで流罪し、今にいたるまで背き続けている。よって今、人々の貪・瞋・痴は倍増し、未だ曽てなき親殺し・子殺し・無差別殺人等の濁悪の世を現出している。
 一方、この謗国を諌めるべき正系門家は、世間にへつらって「国立戒壇建立」の重大の御遺命を捨て、あろうことか正本堂という偽戒壇に、国立戒壇に安置し奉るべき本門戒壇の大御本尊を居え奉った。これほどの冒涜があろうか。
 さらに、正本堂が崩壊した後もいささかの改悔もなく、学会は選挙に狂奔し、宗門は営利目的の「御開扉」を強行している。しかも両者ともに「国立戒壇」だけは今なお頑なに敵視しているのである。

 この大悪、すでに法に過ぎている、ゆえに諸天は怒りをなす。いま世界を覆う異常気象と大恐慌は、まさしく閻浮大闘諍の前兆である。大闘諍の胎動はすでに始まっている。
 中東では、昨冬二十八日にイスラエルがパレスチナ・ガザ地区の大規模な空爆を実施し、死傷者は千二百人に達した。イスラエルに反発する大国イランは、世界のイスラム教徒に反イスラエル闘争を呼びかけた。世界の火薬庫・中東に、動乱の口火が切られたごとくである。
 また南アジアでは、共に核を保有するパキスタンとインドが一触即発の状況に陥っているし、東南アジアではタイ、ミャンマーなど、政情不安の国が続出している。
 さらに北東アジアでは、北朝鮮の金正日の病状悪化に伴い、中国の大軍が国境に集結している。北朝鮮に非常事態が勃発すれば、中国軍は直ちに北朝鮮を占領するであろう。そのとき、朝鮮半島全体が中国の支配下に陥ることは、火を見るより明らかである。日清・日露戦争の因を振り返るまでもなく、これは日本にとって重大な危機である。

 だが何よりも、アジアに覇を唱えんとする中国の、歯車のごとく確実に進む国家戦略を見よ。
 オリンピック後、その海洋進出は露骨さを増している。日本列島はすでに中国の潜水艦・戦闘艦によって包囲されている。やがて航空母艦の建造も開始されよう。このような軍事力を背景に十二月十三日、首相・温家宝が「尖閣諸島は中国固有の領土」と公言したことは、重大な意味を持っている。
 十字御書に云く 「影は体より生ずるもの、法争経をかたきとする人の国は、体にかげのそうがごとくわざわい来たるべし
 また報恩抄に金光明経を引いて云く 「時に隣国の怨敵、かくの如き念を興さん。当に四兵を具して彼の国土を壊るべし」と。
 この侵略、もし戦えば残忍な殺戮が待っている。もし戦わずして併合されれば、忌しき「民族浄化」が待っている。

 だが、大聖人様はこの時、広宣流布を成就あそばす。「日本国一時に信ずる事あるべし」の御予言が、事実となるのである。この重大の御化導をお手伝い申し上げるのは、御遺命を守り奉った顕正会以外にはあるべくもない。
 残された時間は、あと十有余年―。
 さあ、信心口唱を「我もいたし人にも勧める」の大行進をもって、大聖人様の待たせ給う大法戦場に急ぎ到着しようではないか。

   平成二十一年元旦