顕正会の組織風土
組織のあるところには、 「無責任の構造」がひそんでいる。
今、豊洲市場への移転問題で都の官僚による情報隠蔽が表沙汰になっているが、そこには無責任の構造がある。
中でも教団組織、とりわけ顕正会ではその傾向が、顕著である。
顕正会員は何故、「数・ノルマ」を強要する無慈悲な組織風土に、疑問をもたないのか?
その根拠を「無責任の構造」(モラルハザードへの知的戦略、岡本浩一著、PHP新書)を基に、分析してみよう。
無責任の構造は、同調・服従・内面化によって、醸成される。これは人が集団に従うときの、不本意さの程度に対応している。
もっとも不本意なのが服従である。不本意だという感覚がある限り、「無責任の構造」は拡大しない。
しかし、不本意ながら従っているうちに、やがて不本意な行為の背景にある価値観を、自分の価値観として獲得してしまう。それが内面化である。
同調や服従から内面化が生じるプロセスによって、「無責任の構造」が作られる。
1.同調の行動モデル
同調とは、モデルの行動が顕在する状況で、同じ行動をすることである。
「
内なる同調性」:人間は思っている以上に同調的である。
「
外なる同調性」:世間一般は同調を規範として持っている。
顕正会では、総幹部会やビデオ放映等で「
浅井先生絶対」が強調され、入会するとやがてそれに同調して行く。
同調は、心理的に孤立無援であることが、大きな背景になっている。
2.服従のメカニズム
組織的・社会的圧力のもとで、不本意な行動をさせられるのが、服従である。
顕正会では、末端幹部になると「折伏成果」のノルマが課され、不本意であっても上長の指示に従わざるを得ない。
さらに、「結集成果」や「機関誌購読・広布御供養」等にも、
前年比増の暗黙のノルマがある。
3.内面化のプロセス
内面化は、行動の背景となる価値観が習得されたため、
強制力もモデルもなしに行動が継続される現象である。
一つには 「
認知的不協和」のプロセスとして、組織内で不協和(異なる意見)を小さくしよう、とする努力が働くことによる。
二つには 「
選択的情報接触」のプロセスで、自分や組織に有利な情報だけを選択することによる。
顕正会ではこうして「浅井先生絶対」が内面化され、ノルマ未達の際は「浅井先生に申し訳ない」という心情に駆られる。
4.脳機能の損傷
ここからは小生の私見であるが、現代の脳科学では強烈な精神的支配(ストレス)を受け続けると、海馬や大脳新皮質に損傷を生じることが、ラットの実験等で検証されている。
アルコールや薬物やギャンブル等の依存症でも、同様に脳機能の損傷がみられるという。
顕正会員は、「
淺井昭衞依存症」で脳の正常な判断機能が、物理的に損なわれている可能性すらある。
だから「
6千万で御生骨が光を発する」などという、荒唐無稽な妄想を容易に受け入れてしまう。
「本尊偽造問題」にしても薄々は「変だ」と感じつつ、自ら意識下に閉じ込め問題を隠蔽する。そうしなければ、自身のこれまでの人生の否定につながるし、幹部としての立場が保てない。
顕正会員諸氏には自分が今、上記のどの<段階>なのか自ら見つめ直す時期が、来ているはずである。
もはや、「無二の師匠」に残された時間は、きわめて少ないのだから。