淺井昭衞・顕正会終身会長が「自己愛人間」であることは、これまで拙著「迷走する顕正会を斬る」でも指摘して来た。
ホチキス・サンディ著、「結局、自分のことしか考えない人たち―自己愛人間への対応術」の紹介と、古参会員から現役顕正会員諸氏への助言を記すことにしよう。
本書の内容は、
「あなたの身近に存在している『自己愛人間』、彼らの7つの大罪とは―。
恥を知らない、歪曲して、幻想をつくり出す、傲慢な態度で見下す、ねたみの対象をこきおろす、特別扱いを求める、他者を平気で利用する、相手を自分の一部とみなす。
他者を犠牲にして自己を守ろうとする、自己愛人間の複雑な心理構造を解き明かし、その毒から身を守るための4つの戦略を紹介。
彼らの理不尽な言動に振り回され、傷つけられ、人知れず苦しんでいるあなたのための必読書」
と、紹介されている。
事例がすべてアメリカで、身近な自己愛人間に対する問題であるため、依義判文して淺井昭衞会長とその組織に当てはめて読んでみよう。
著者紹介:ホチキス・サンディ、心理学博士、精神分析医、公認臨床ソーシャルワーカー。専門分野はパーソナリティ障害、特に自己愛性パーソナリティ障害とその対人関係。
自己愛人間から身を守る四つの戦略
淺井昭衞会長と、浅井チルドレンと化した上長の理不尽な言動に振り回され傷つけられ、組織の同調圧力に苦しんでいる現役顕正会員諸氏は、どのように対処したらよいのか…。ご参考まで。
戦略1 「自分を知る」
顕正会員は淺井昭衞会長に出会い、誇大感と万能感に強くひかれ、特別な気分を味わっている。刺激的で、充実した日々が送れるからだ。
だが、自分を犠牲にして幻想を追い求めたところで、心は満たされず遂には却って傷つくばかりである。
会長の自己愛の罠に陥る時、あなたはかけがえのない人生を捨ててしまっている。
サバイバルのためのポイント
1、 淺井昭衞会長が自己愛人間であると、相手の正体がわかれば 自分の身も守りやすい。
2、 会長の言説に激しい感情を覚えた時には、過去のどの弱みのボタンが押されたのかを自分に問いかけよ。
3、あなたはただ、自己愛人間が自身の感情を処理する手段として、使われたにすぎない。
4、 組織内で惨めな思いをした時には、気持ちを切り替える方法を見つけよう。時には相手の精神年齢が幼児並みだと思うことが役に立つ。
5、 復讐したいという衝動を抑えること、彼らに異議を唱えたり説教したりしない。
6、 あなたが投影を跳ね返したことを、心の中で十分に確認すること。
戦略2 「現実を受け入れる」
幻想は、自己愛人間の大きな特徴だ。事実の歪曲や捏造、誇張や自慢、嘘や否認。
自己愛人間は現実を色々な方法で遠ざけ、幻想を維持し誇大感と万能感とを支えようとする。
そのためには共犯が必要で、自分を承認し いいつけに従う相手が必要である。中には大喜びで、すごい役割を果たそうとするものもいる。自分の価値を確認したいし、生きている実感が欲しいと、望んで自己愛人間の共犯になろうとする。
多くの自己愛人間が、社会の上層部を占めているのは、どういうわけだろうか?
自己愛人間の魅力的な誘いに応じてしまうのは、自信をなくしてしぼんだ自己を膨らませたいという、私たち自身の欲求のせいである。
自尊心が揺らいでいる時や、人生が虚しく感じられる時には、自己愛人間がその問題を解決してくれるように思えるからである。
サバイバルのためのポイント
1、 自己愛人間の力を借りて夢を描くのではなく、自分自身の力で夢を見つけよう。どれほど魅力的に見えたとしても、自己愛人間とその非現実的な世界を避けよう。幻想の世界に引き込まれれば引き込まれるほど、自分を見失うことになる。
2、 理想化した姿ではなく、自己愛人間の本当の姿を見ることが大切だ。
3、 自己愛人間が誰かに対して、嘘をつく、騙す、見下す、傷つける、裏切る、利己的に利用する、という行動を見せたら、次の相手はあなたかもしれない。
自己愛人間と特別な関係(息子や娘婿ですら...)にあるからといって、自分は被害を免れると思ってはいけない。罠にはまった証拠であり、現実に戻れという合図なのだ。
自己愛人間は、誠実に振る舞うことはない。あくまで、自分の自己愛を満たすために行動する。
4、 自己愛人間の人間性を変えられる、などという幻想は捨てよう。自己愛人間には、その能力が欠けている。
5、 時に夢を見る(天母山への紅の涙の行進...等)のもいいが、人生は荒廃し取り返しがつかないことになる。
戦略3 「境界を設定する」
自己愛人間とは、成長が止まってしまった人たちだ。彼らにとって周囲の人間は、自分の欲求を満たすために存在する。
その欲求を満たさないものは利用価値がなく、心理的な意味で存在しないのと同然だ。
それ以外の点では、頭の回転も速くユーモアがあって教養もあり魅力的でもあるが、対人関係を見れば子供っぽい自己愛人間であることに気付くだろう。
自己愛人間は日常的に、必ず境界を侵害する。日常的に特権意識を持って、あなたの境界を侵害する。
彼らから身を守る方法はひとつしかない、あなたの方で境界を設定することだ。
サバイバルのためのポイント
1、 境界を設定する際の秘訣は、コントロールだ。相手はあなたよりも人を操る術に長けているから入念に作戦を練っておく。目標は何で、期限は何時までか。これまでに何を試したか、どんなことが成功して、どんなことが失敗したか。
2、 相手と対等の立場に立って、自分の気持ちや意見をはっきりと伝える。 「アサーティブ」という方法は、主体的な自己主張や自己表現の手段として、非常に有効である。
ところが、相手が自己愛人間の場合には効果がない。自己愛人間はあなたの主張を、個人的な攻撃と受け取るから。
3、 相手に会いに行く前に怒りを鎮めておこう。大切なのはあなたの気持ちがどれだけ楽になるかという点であることを忘れないこと。
4、 相手との関係が思わぬ展開を迎えることに備えよう。あなたが、自分で自分の人生をコントロールしようとし自己愛人間の心の平静を乱す時、相手は必ず何らかの対抗手段に出る。
一旦設定した境界は、何が何でも守り抜くこと。
戦略4 「相互関係を築く」
自己愛人間の毒から身を守る最も効果的な方法とは、そもそも彼らと深く関わらないことである。
現実を見抜く目や自制心を持ち努力を重ねれば、健全な毎日をおくることは可能だ。
あなたが自分自身の弱点を認め、幻想や歪曲を見破り 利己的に利用しようとする相手から勇気を持って身を守れば、人生は変えられる。
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以上、「結局、自分のことしか考えない人たち―自己愛人間への対応術」の第3部、「自己愛人間から身を守る4つの戦略」の要約である。
ちなみに目次は、このようになっている。
第1部 自己愛人間の7つの大罪
第2部 自己愛はどこから生まれるのか
第3部 自己愛人間から身を守る4つの戦略
第4部 あなたのまわりの自己愛人間たち
第5部 子どもを自己愛人間にしないために
さて、「自己愛人間」についていろいろな特徴が掲げられているが、顕正会員諸氏においては、思い当たるところがあるだろうか?
・ 恥を知らない
・ 幻想をつくり出す
・ 傲慢な態度で見下す
・ ねたみの対象をこきおろす
・ 特別扱いを求める
・ 他者を平気で利用する
・ 相手を自分の一部とみなす
・ 誇大感と万能感
・ 事実の歪曲や捏造
・ 誇張や自慢
・ 嘘や否認
・ 騙す、傷つける、裏切る
小生は、これらすべての項目を「あの方」に、見出すことができる。