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顕正新聞 平成十三年三月十五日号
大震災を想定し「防災委員会設置」
先生を迎え 初の防災会議を開く
このたび首都圏大震災を想定しての防災委員会が設けられ、三月三日、第一回の防災会議が浅井先生を迎えて、本部会館大会譲室で行われた。
いうまでもなく本部会館は「広布前夜の首都圏大地震から会員を守りたい」との先生の強き一念から建設されたもの。
したがって建物の耐震・耐火性はもちろんのこと、停電時に備えての大規模な自家発電設備や、地下百メートルの井戸を利用した地下水受水システム、さらに常時百四十トンの水、数千人分の保存食および米二百俵を備蓄し、加えて阪神大震災の教訓を生かした大量の各種防災用品等、防災に必要なすべてが備えられている。
防災委員会は、震災時にこれらの設備および備品類を活用して、本部会館に避難してくる多数の顕正会員を守るべく設置されたものである。
防災委員会は、委員長・主任のもとに、@衛護隊
A備品管理班 B救護班 C給食班の四セクションから成る。
委員長および各セクションの責任者は次のとおり。
委員長 浅井克衛
主任 小峰勝彦
衛護隊 鈴木雄二
備品管理班 菅谷克彦
救護班 土肥和子
給食班 小高美和子
この日の会議では、以上のメンバーのほか、四者の各部長およげ本部職員の委員等、計二十人が出席した。
初めに委員長から防災委員会の組織が発表されると共に、各種防災備品についての説明がなされた。
さらに、震災時に本部会館に駆けつけて防災活動に当たることができる「奉仕班」のメンバーを、四者各部から選抜することの申し合わせが行われた。
最後に先生は約十分にわたり、次のごとく述べられた。
「前々から言っているように、広布前夜の大地動乱は、幕末のそれを上廻わるものと思われる。
観測機器を張りめぐらして、日本で唯一予知可能といわれる東海大地震においては、その切迫が関係者からしばしば伝えられ、すでにカウントダウンが始まっている。そしてこの東海大地震に連動して南海大地震、房総半島沖、さらに東京直下の大地震が起こることも、多くの学者から指摘されている。
もし巨大地震が首都圏を襲ったら、その災禍は想像を絶するものとなろう。私は、巨大地震が起こる前に本部会館が完成したことを、何とも有難く思っている」
「大地震が起きたとき、第一次災害だけは、それぞれが各自の家・職場で乗り越えなければならない。謗法の国であるから「共業」として大衆と共に災難を受けるのであるが、その中に顕正会員は、強き信心で「別感」の御守護を頂けるよう願ってやまない。
第一次災害を乗り越えて、近くに安全な避難所があるならば、そこに居ればよい。何も無理して本部会館にまで来る必要はない。
しかし適当な避難場所がない場合、顕正会員は本部会館に必ず集って来るものと思われる。この人々を、何としても守らなければならない。その具体的な準備を進めるために、この防災委員会を結成したのである。
本日集った全委員は、私と同じ思いに立ち、それぞれの立場で検討し、智恵を出し、万全を期してほしい」と述べられた。
先生の“大震災から会員を守らん”との、もったいないまでのご慈愛に接した防災委員の面々は、それぞれの立場の重大さを思い、緊張と決意を満面にたぎらせていた。
このあと全委員は、委員長の案内で、青年会館脇に設置された3つのコンテナを始めとする計六箇所の防災備品倉庫を視察したが、“考えうるすべての防災用品がここまで大量に……”と、誰もが目を丸くして驚いていた。
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