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血脈は断絶せず
ただし、たとえ御相承授受の儀が一時的に欠けたとしても、日蓮大聖人・日興上人・日目上人以来の血脈は絶対に断絶することはない。
御相承の法体たる戒壇の大御本尊は厳然とましまし、その御内証を伝える「金口(こんく)の相承」も微動もしない。金剛不壊である。
ゆえにもし御遺命を堅持して大聖人の御心に叶う貫首一人が出現されれば、たちまちに血脈は蘇る。
いわんや広宣流布の時には、前生所持の日目上人が御出現あそばす。ゆえに少しの憂いもないのである。
下種仏法の命脈すなわち唯授一人の金口の血脈は、いかなることがあろうと断絶しないよう、御本仏の甚深の御計(みはからい)いがそこにましますのである。
さらに深くこの未曾有の“異常事態”を見るに、まさしく「大事には小瑞(ずい)なし、大悪をこれば大善きたる」(大悪大善御書)の仰せのごとく、この「大悪」こそ広宣流布の大瑞なのである。
( 日蓮大聖人の仏法、冨士大石寺顕正会発行、浅井昭衞著、第十章より
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