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 --- 正本堂の誑惑を破し懺悔清算を求む ---

  第三章 正本堂の誑惑を破す

    
御遺命破壊に加担した宗門

 そしてこの大悪事に、宗門として協力したのが、細井管長と阿部教学部長(現管長)であった。

 正本堂を御遺命の戒壇と偽わるには、広宣流布の定義を変えなければならない、さらに一期弘法付嘱書・三大秘法抄の文意を歪曲しなければならない。
 池田はこれを細井管長の権威と、宗務院・阿部教学部長の巧妙なる曲会に託したのであった。

 ことに阿部教学部長がものした「
国立戒壇論の誤りについて」(以下「悪書I」という)と「本門事の戒壇の本義」(以下「悪書U」という)の二書は、顕正会の諌暁に反論して、国立戒壇を否定し正本堂を正当化そうと、ほしいままに三大秘法抄の御聖文を曲会した悪書である。
 山崎正友の暴露するところによれば、この悪書は、原島嵩・山崎正友以下、学会の弁護士・検事グループの協力と示唆に従って、阿部教学部長が書いたとしている(「盗聴教団」)。

 その昔、天台僧の一行阿闍梨は、善無畏三蔵の「
汝かきなんや」の教唆に従って、「やすう候」(撰時抄)と、法華経を貶す誑惑の書をものしたといわれるが、いまその趣きはまことに酷似している。
 阿部教学部長がものした悪書の“キーワード”は何かといえば、「憲法」である。すなわち現憲法を金料玉条として、憲法に合わせて三大秘法抄等の御金言を曲会したものが、この悪書である。
 学会の弁護士・検事グループの協力を必要としたゆえんはここにある。

 さて、正本堂を正当化するための学会・宗門のさまぎまな詭弁を見るに、池田大作のそれは幼稚、細井管長は粗雑、そして阿部教学部長は最も巧妙である。しかし、いかに巧妙であろうとも、鬼弁婆羅門のとばりが馬鳴菩薩にせめられて破れたごとく、誑惑がいつまでも続くはずはない。

 以下、これらの詭弁の大綱を挙げ、その誑惑の根をここに切断する。




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