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--- 正本堂の誑惑を破し懺悔清算を求む ---
第三章 正本堂の誑惑を破す
( 大聖人の御抄における「国主」)
では、大聖人は「国主」をどのように御覧あそばされているのであろうか。御書を拝すれば二意がある。
一には、日本国本来の「国主」として、天皇を特定し給うておられる。
ゆえに神国王御書には「日本国を亦水穂の国と云い、亦野馬台、又秋津島、又扶桑云々。六十六ヶ国・二つの島、已上六十八ヶ国、東西三千余里、南北は不定なり。
--- 国主をたづぬれば神世十二代は天神七代・地神五代なり」と仰せられて以下歴代の天皇を挙げられている。
また本尊問答抄には、後鳥羽天皇が北条義時を討たんとしたことを「国主として民を討たん事、鷹の鳥をとらんがごとし」と仰せられている。
二には、時の政権掌握者を指して「国主」と仰せられている。下山抄に北条氏を指して「相州は謗法の人ならぬ上、文武きはめ尽せし人なれば、天許し国主となす」とあり、また国府尼御前御書に「国主より御勘気二度、一度は伊豆の国、今度は佐渡の嶋なり」等とあるのがそれである。
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