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     《特別手記》 仏法の破壊者 --- 池田大作を裁く

   法廷闘争の大勝利

 池田大作はあらゆる手段を講じて妙信講を潰滅せんとした。その一つに、妙信講の本部会館に安置してある御本尊を裁判にかけて奪わんとした事件がある。同御本尊は全講員が日夜参詣礼拝している妙信講の命ともいうべき信仰の対境であった。
 
 池田大作は、宗門を名義人としてこの訴訟を起こした。訴えの内容は“
妙信講は解散処分に付されたのだから、御本尊を返還せよ”というものである。またこれと同時に ”妙信講は日蓮正宗の名称を使用してはいけない、本部会館に掲げてある「日蓮正宗妙信講」の看板をはずせと”という趣旨の訴えもなされた。
 学会弁護団は七人、そうそうたる顔ぶれを揃えていた。しかし裁判は審理が進むにつれ、池田大作の思いとは逆の方向に展開していった。

 私は法廷に立ち、八回二十四時間にわたる証言(
主尋問)をした。その内容は、池田大作がいかなる動機で、またいかなる手口を用いて大聖人の御遺命を曲げてきたかを証拠を以って論じたものである。学会弁護団は苦虫をつぶしたような顔で、半年にわたりこれを聞いていた。彼らはじっと反撃の機会を待っていたのである。
 いよいよ学会弁護団による私への反対尋問が始った。激烈な尋問が浴びせられるはずであった。始めは確かにその気負いが見られた、だが時間が経つにつれ尋問は急速に迫力を失い、尋問の弁護士がどうしたわけか寒中というのに、だらだらとあぶら汗を流し、顔をひきつらせ、ボソボソと独語するのみで、ついに中途で尋問を打ち切ってしまったのだ。

 反対尋問に立った弁護士は学会の幹部でもあった。なまじ一分の信心、一分の教学あるゆえ正論の前に臆したのである。御遺命に背き大聖人に弓をひく恐ろしさを肌で感じたのであろう。そして準備が整わぬことを理由に、次回期日の延期を裁判長に申し入れていた。
 第二回の反対尋問も同じような状態であった。支離滅裂な尋問ぶりを見て法廷内ではしばしば爆笑がまきおこった。そして三回目、ついに尋問は継続不可能となり、中途で打ち切り、彼らは裁判の取り下げを申し入れてきたのである。

 ここに御本尊は護られ、妙信講が日蓮正宗を名乗ることも異議をはさめなくなってしまった。妙信講は事実上大勝利したのである。この裁判の結果こそ、妙信講と学会の斗いの将来を暗示するものであろう。

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