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        御遺命守護の大闘争の足跡
                              編集部
     四、凄まじき歪曲の実体

        (
言論統制

 如何なる学会も、いきなりは伝統の教義を変えるわけにもいかず、まず言論統制を布き、背くベからざる訓諭をもってその口を封じたのである。即ち「
創価学会に背く者は在家出家共に罪を無間に開く者」と。

 ついで僧侶には粛正の嵐が吹き、為に大乗寺、蓮華寺事件相次いで起り、以来・僧侶の口からは一切の批判は御法度となった。又宗内統制は法華講にも例外はなく、法華講連合会を「広宣流布・信徒の団結」の美文をもって作り学会のダミーとして一切の統制をなし、自から曾って旧信徒と罵倒した法華護の総講頭となったのである。

 この体制が整ってより、「
舎衛三億の原理」なる前代未聞の珍語が出来し、今すでに広宣流布と言い切り、故に事の戒壇も立つべしとこじつけたのである。又、時を同じくして本尊抄の「此の四菩薩折伏を現ずる時は賢王と成って愚王を誡責し、摂受を行ずる時は僧と成って正法を弘持す」の文をもって、自からを大聖人様より勝れた賢王なりと弟子に云わしめ、更に「不開門は自分が開けるのだ」と高言し、聴聞の一幹部をして「池田先生の内証の大事を知る」と恐れげもなき阿訣の言が平然となされたのである。

 それでも正本堂については、三十九年五月三日・第二十七回総会に「先代会長の遺言によって三十億をもって建立をする」旨を述べ、更に「正本堂の建立は事実上本山に於ける広宣流布の体制としてはこれが最後なのであります。したがってあとは本門戒壇の建立だけを待つばかりになります。全体的御供養としては最後です」と。明らかに正本堂と本門戒壇堂の区別を明確に自身で示している。
 故に辻学会副理事長もこの意をうけて「合員の御供養はこれが最後です。つぎは国立戒壇でこれは国家予算ですから」と述べている。

 それが僅か数ヶ月を経て、急拠正本堂即事の戒壇と変更されたのである。

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