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        御遺命守護の大闘争の足跡
                              編集部
     五、御遺命守護の歴史と精神

        (
徹底してその悪を断つ
 
 だが、不可解にも本年に至って、「
国立戒壇を捨てねば本山登山を禁止する」との通達が、亦々宗務院より伝えられた。御遺命歪曲の重大なる失に、一分の懺悔もなかったのである。さらに最近に至って判明したことであるが、妙信講が学会に対し「聖人展」以来あれほど諌めて来た謗法与同を、あろうことか正本堂の完工式に亦々為していたのであった。

 妙信講の連々たる諌暁に対し、学会は表面は改めるごとく擬態を呈し、かげでは一向変らずに歪曲を押し進めて来た。
 茲に、本年五月第十六回総会に於て浅井先生は、「
御遺命守護の御奉公未だおわらず、徹底してその悪を断ち、法の為、国の為、早く国立戒壇を宗門の公論とせねばならぬ」と大宣言され、以来講中・鉄の団結の下、歪曲粉砕のため決然と立ち上ったのである。

 五月二十四日、学会に対して「
公開討論の申し入れ」を為すに、学会は猊下を障壁として拒否。重ねて妙信講より学会への念告をす、「されば『当に苦治すべし』の御金言に任せ、妙信講非力なりとも御守護を給わり、一死を賭して歪曲の根源を断ち、更に御遺命の正義を一国に顕わすのみ」と。
 六月二十六日 総幹部会に於て、御遺命の正義を顕す顕正新聞第十八号 「百万部の配布の大号令」と共に、全講一丸となり御遺命守護の斗いに入る。

 七月二十八日、明治公園に於て精鋭三千名の立正安国野外大集会が開かれ、立正安国の雄叫びを天下に響かし、「
国立戒壇建立して日本を救おう」と、御遺命を曲げる学会・公明党に対して訂正・解散の決議文を手渡すと共に、炎天下に三千の正義の主張の行進が行われたのである。
 その間・全講の正義の新聞配布は凄まじく、七月未までに既に六十万部に達し、全国に御遺命の正義はこだまし、学会員・法華講員の中にも続々と正義に目覚め、共に大聖人の弟子として立ち上る者が出てきた。

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