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      日蓮正宗妙信講 第十五回総会

 本部長指導
  
日本の広布・国立戒壇こそ世界平和の鍵
      
国家諌暁なくして国家体験はおこらず
       
十万世帯 御入滅七百年までに達成せん

    建物の豪華より 大聖人の御威徳こそ大事

 今、私は 卒直に感ずることがある。そのまま 云わせて頂く。
 正本堂は立派に完成いたしました。そして、法義的には妙信講の必死の諌訴により、辛じて、未だ三大秘法抄・一期弘法抄の御遺命の戒壇ではない と訂正はされた。そして恐れ多くも 大聖人様の御魂であらせられる戒壇の大御本尊様は 出御あそばされた。

 だが一国世間に対しては、ただ建物の豪華絢爛さだけが鳴物入りで宣伝され、やたらと世界一が誇られ、あたかも日本の名物のように紹介され、一般に見学まで勧められてはいるが、中におわします大御本尊の御威徳をいのちかけて讃歎する声は聞えない。したがって、見学の世間の有名人も悉く建物の豪華さを讃めるとも、大聖人の御威徳にひれ伏す風は全くない。ただ関心は 建物だけにある風に見受けられる。
 誠に悲しい。豪華な建物を世間に誇るよりも、大聖人様の御徳を讃歎し、帰依せんことを一国に迫ることこそ 大聖人の弟子として大事なのではないか。

 私共は演技やお芝居には いささかの感動もおぼえない。だが、大聖人様のあの大慈大悲、母が赤子の口に乳を入れんと 大難四ヶ度・少難は数を知れざる御姿、そして御開山様の身延離山の御苦衷、日目上人のあの垂井での御遷化、これ等真実の尊い御振舞いを拝する時 自然と涙が出てくる。
 いま、正本堂におわします大聖人様の御意を恐れながら拝し奉るに、深く深く考えざるを得ない。

 ここに妙信講こそ、御戒壇様は未だ一国に公然とお出まし遊ばさぬ秘仏にてましますこと、そして一切衆生悉く邪法を捨て、いのち賭けて帰依し奉るべき一閻浮提未曾有の大御本尊なることを一国に教え、強く折伏を行じていかねばならんと、深く思うものであります。


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