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破邪新聞 昭和五十年一月四日号 (第2号)
学会本部襲撃事件の真相
告 発 状
東京都新宿区新宿二丁目(略)
電話 (略)
告発人 弁護士 長谷雄
幸久
同 弁護士
行橋 治雄
(以下七人省略)
東京都板橋区常磐台一丁目一六番地
被告発人 浅井 昭衛
(以下二人省略)
暴力行為等処罰に関する法律違反等告発事件
告発の趣旨
被告発人らの後記第一の所為は、強要未遂罪(刑法第二二三条一項、同三項)、第二の所為は建造物侵入罪(同法第一三〇条前段)、第三の所為は暴力行為等処罰に関する法律違反(同法第一条)に各該当すると思料されるので、処罰を求めるため告発する。
告発の事実
被告発人らは共謀して、
第一、昭和四九年十月四日午後六時○分ころ、東京都新宿区信濃町三二番地所在宗教法人創価学会本部先道路上において、「日蓮正宗妙信講広報車」と横書したマイクロバス(練馬一一さ九六一五・ニッサンキャラバン)一台をくり出すとともに、白鉢巻姿で集合し、同会の責任役員である北条浩副会長に対し、「北条出て来い。我々が会いに釆たから出て来い。」などと怒号し、更に「この野郎出て来い。会うまでは帰らないぞ。もし会わなければ、実力をもってしてでも会うぞ。」などと執拗に申し向け、もって集団の威力を示して面会を強要し、もし同人において右要求に応じないときは、同人もしくは同本部の職員の身体および同会の財産などに対し、危害を如うべきことをもって脅迫し、同六時三五分頃、同会に右要求を拒否されるや、やにわに同本部正門の扉を押し開き、「北条に会わせろ」と口々に叫びながら同本部敷地内に乱入し、警備中の同本部職員の阻止をものともせず、これを実力で排除するなどの暴行を加え、もって義務なきことを行わしめようとしたが、右職員および同本部周辺を警備中の警察官の阻止によりこれを遂げなかった。
第二、同日午後八時三五分ころ、前記創価学会本部正門前道路上において結集し、同人らの要求を拒否されたことから被告発人長岡の指導のもとに「実力行使だ。会わなければ入るぞ。」などと怒号しながら警備中の同本部職員らの制止を押し切って、氏名不詳の被告発人ら十数名において、閉鎖中の高さ約二メートルの同本部正門の鉄扉を乗り越え、同本部の構内に侵入したうえ、右警備中の職員らの警備を排除して右扉の旗錠を説き、正門前で身構えていた氏名不詳の被告発人ら約五〇名を同本部構内に乱入させ、一挙に構内文化会館二階に通じる階段をかけ上がり、同会館内に侵入しょうとしたが、同本部職員の抵抗に会い、乱入したもののうち二○数名が内外に排除されると同時に右門扉を閉鎖されるや、被告発人長岡が同乗する前記マイクロバスの前部を閉鎖中の右門扉に二、三回激突させて右門扉の施鎖を破壊し、右門前より右車両および一時構外に排除された二〇数名を含む氏名不詳の 被告発人ら四〇数名が、同本部構内になだれ込み、約三〇分間に亘って構内および文化会館二階入口付近などで暴れ廻り、もって同本部管理局長、秋谷武史の看守にかかる建造物に不法に侵入し、その際礼拝所である同本部に対し、前記方法を用い公然と不敬の行為をなした。
第三、同日午後六時三五分ころから午後七時一〇分ごろまでの問、前記道路上および同本部構内において、右乱入を阻止せんとした同本部職員らの身体に対し、手拳でもって撲りつけ、走蹴りにし、携帯した乾電池一〇数個およびハンド・マイク数個を投げつけるなどの多衆の威力を示して暴行を加え、右暴行の際電気掲示板の外装ガラス(縦九五センチメートル・横一二五センチメートル、時価二五万円相当)他別紙一覧表記載の各器物計五点(合計時価七〇万円相当)を損壊した外、前記第二記載の日時場所において同本部構内に乱入の際、前記マイクロバスを前記戸扉に激突させて同扉の門(時価一万五〇〇〇円相当)を歪曲させるととともに門柱のちょうつがい(時価一五万円相当)を門柱から浮き上がらせて損壊したものである。
( 以下、省略 )
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この告発状で不思議なのは、「氏名不詳の被告発人ら」という記述でしょう。破邪新聞が「七十余名」とする妙信講男子部員は、信濃町駅前で全員粛々と現行犯逮捕され、黙秘など一切せず皆口々に「御遺命守護」の意義を語り、一人残らず正確な身元を明かしていたことでした。
創価学会側は「事件」におけるその一部始終を、おびただしい量の写真に収めていたのでしたが、そのネガを法廷に提出するわけにはいかないことでした。
七十余名の妙信講男子部員を圧倒する勢力で集団暴行をしたのは、創価学会側であったことは本格的な裁判になれば明らかになることで、「事件」の実態が如実になることは元より創価学会側が望んではいなかったのでした。
さて、このとき警視庁(特に四谷警察署)に隠然たる影響力を持っていた、大橋敏雄らの都会議員が署内にあらわれ激しい動きを見せたことは、併せてここに記し留めておきましょう。
「私たちのような事件処理係と、公明党の権力がしっかりと守ってくれると、山崎元顧問弁護士が語る通りです。
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