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破邪新聞 昭和五十年五月五日号 (第8号)
猊下 在勤者一同を激励
・権謀家の常とう手段 “御内意” “圧力” 論法のからくり
とにかく、自分が一番偉いお山の大将でなくてはならぬ浅井父子ですが、彼等としてもどうにもならぬ存在があります。それは、御本尊であり、又、御法主上人の相伝ということであります。
浅井父子は、猊下の御真意が今公式にお述べになっておられることを寸分違わないということを百も承知であります。しかし、面とむかってそう云ってしまえば宗内で立場がなくなる故に、“御内意”と“圧力”という論法を考え出しました。
猊下に対し「猊下が間違っています」というかわりに「猊下の御本心はそうではないでしょう。云っていることとは違うでしょう。だれかに云わされているのでしょう」という云い方をしているだけで、おまけに猊下がそうだといわなければ実力行使をするという脅迫をするのですから、まことに陰険であります。
こういう人物が宗内で実権をにぎれは、自分の意見がすべて猊下の御意志であるとして宗内に押しつけ、猊下が違うことを述べられようものなら、“御真意ではない”
“冗談だ” 或いは “反対に解釈すべきだ”
などといって封殺してしまうことは火をみるより明らかです。
こうしたやり方は、本来、権謀家が王室や皇帝をかいらい化し、権威だけをつかって野心を遂げようとするときに必ずといってよいほど用いる手であり、今日では普通の人ならだまされることはありません。
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破邪新聞の 元妙信講物語(二) 「何が彼等(浅井父子)をそうさせたか の一例として、「権謀家の常とう手段 “御内意” “圧力” 論法のからくり 」を見て見ましょう。上記の文章で、全文です。
自ら猊下に圧力をかけ・猊下の御内意を盗聴までしておいて、妙信講が事実を述べていることをそれこそ「百も承知」で、よくいろいろと言うものです。弁護士稼業で培ったレトリックを駆使して、事情に疎い者には「白を黒」と言いくるめてしまう
「ワザ」、法律家の悪意・恐るべしと云えましょう。
しかして要は、自らが「権謀家」であることを相手に投影しているだけの、山崎氏自身の
「からくり」 ということでありました。
元妙信講物語 「何が彼等(浅井父子)をそうさせたか」 なる一連の文章とは、悉くこのように事実をねじ曲げ白を黒とするの類でありました。
細井管長またこれに口裏を併せて、猊座の権威を以てして
「公式発言以外の内意などあろうはずがない」との偽りの発言、無慚なことでありました。
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