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    法華本門思想通要

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本門の円戒とは大本尊を受持するところ

 又、小乗戒律が形の上に顕われる所より事戒といい、大乗戒は教法の観念上の制法たる所より理戒というに準じて、聖人の国立戒壇も理戒であるとの主張がある。

 本円戒とは、法華経の迹門の円戒と区利して、本門の円戒をいう。すなわち迹門の天台大師所立戒壇たる如来の心を心とし、慈悲忍辱の教法に住し経典受持をしたり、更には大乗経中の梵網経・ようらく経等の十重禁戒、四十八軽戒・十無尽戒等の傍俵の戒、更には摂善法・摂衆生等の諸戒により、一方に法華経を受持するとともに、他方・人格未熟者の悪業に堕ちるを止める等の諸戒に対して、本門の戒とは妙法蓮華経の受持の一行を立てるにある。

 而してこの本門四信と五品の上から、全般的に位と行とを見れば、始終一貫せるものは、妙法蓮華経の受持読誦であるといえる。妙法蓮華経を受持することが、行動上の重大なる要件であり、これが戒であるところを「
是経を持つ」と説かれたのである。

 而して是の経とは、神力品に於て明らかな如く、滅後末法の上行所伝の南無妙法蓮華経であり。この南無妙法蓮華経とは、日蓮聖人の観心の妙法即大曼茶羅を意味しているものとされる。
 三大秘法口決に、神力品の「
応に斯経を受持すべし」の文を、「受持すべし」とは持戒清潔作法受得の義であり、「斯教」とは三大秘法中の本門戒壇、更にその上の「一乗に任す」の一乗を本門寿量の本尊と示されている。

 以上に依って
本門の円戒とは、大本尊を受持するところにあるということであり、戒法即戒壇であることが明らかとなる。
 本門に於ては、爾前迹門の一切の戒を考慮に入れる必要はなく、仏としての行動が示されて居ると見るべきであろう。(略)



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