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堕落したスパイたち
長期化した戦いの中で、“山崎師団”は人数も増え、大所帯になり、管理も大変だった。なかには特殊な仕事ゆえに、堕落したり、過ちを犯す者も少なくなかった。
( 中略 )
見張りの要員だったKは、常盤台の妙信講本部の隣のアパートに住み込み、たいくつしのぎに、天井裏に上がり込んで、隣の新婚夫婦の部屋ののぞきを楽しんでいたまではよかったが、ついつい出来心で留守にしのびこみ、下着を盗んだりして警察ざたになり、そのため、アジトの閉鎖を余儀なくされた。
そのほか、酒や女に身を持ちくずしたり、くずしかけた人物も少なくなかった。私自身も限界に達していた。
このような“山崎師団”の亜流・末裔は、堂々と御遺命を護り抜いた顕正会を盛んに怨嫉し、いまはネット上で蠢いていることでした。
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