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竹入委員長の事実無根発言
一方、池田大作が謝罪案を蹴ったために、竹入は大ウソつきの汚名をかぶる羽目になった。
四十五年一月五日、彼は党書記長の矢野とともに記者会見し、創価学会の言論出版妨害事件はすべて事実無根と発表してしまったのである。その発言内容は内部の人間でさえ恥ずかしくなるようなウソだった。(略)
この記者会見の一過間前、正確には前年十二月二十八日に第三十二回衆議院議員選挙が行われ、公明党は前回議席を上回ること二十五、衆院勢力を四十七議席に伸ばしていた。その余勢を駆って、強気の記者会見だった。が、すでに明らかなようにこの時の竹入と矢野は池田大作の操り人形にすぎなかった。
この竹入の事実無根発言に激怒したのが藤原弘達氏である。氏は私や秋谷とのテープを持っているし、自民党の田中幹事長から執筆取り止めを依頼されたのも事実。その席で田中幹事長は、「公明党の竹入委員長から頼まれた」と、学会側の裏工作の真相を弘達氏に打ち明けてもいたから公明党首脳のウソはだれの目にも明らかだった。
ここに至ってマスコミ各社は創価学会へ強い疑惑の目を向け、国会では共産党、社会党らによって創価学会会長・池田大作、公明党委員長・竹入義勝の喚問問題が取り沙汰される事態となる。
この時、池田大作の見せた醜態はひどかった。言論出版妨害問題が国会で取り上げられ、池田本人の喚問の可能性が生じるや、この男は日ごろの威張り返った仮面を脱ぎ捨てた。国会という公の場でギューギューやり込められたら、もうお手上げだ。学会内部のウソでかためた池田崇拝など吹っ飛んでしまう。自分の正体が暴かれるのを、池田はおそれ、あわてた。そのうろたえぶりは哀れというより無残だった。
さすがに、昭和四十五年一月の池田会長の命による竹入委員長の事実無根発言は、内部の人間でさえ恥ずかしくなるようなウソが見え見えの、あまりに無策・無謀な記者会見でありました。
その結果、池田会長本人の国会証人喚問の可能性が生じることとなり、池田会長は日ごろの威張り返った仮面を脱ぎ捨て、自分の正体が暴かれることを、おそれ・あわて・うろたえたことでした。
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