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創価学会の底知れぬ謀略体質
東京地裁も認めた数々の盗聴
北条ないし創価学会は、宮本宅盗聴以降の数々の盗聴・謀略活動にも指示を与え、資金を提供していた--。
四月二十二日、東京地裁でいい渡された宮本宅盗聴事件の判決は、北条浩前創価学会会長が、宮本宅盗聴を「積極的に評価」していた根拠として、「本件盗聴発覚後も被告山崎(正友)の学会内部における活動を認め、情報収集、分析にあたらせていた」ことを指摘しています。
北条自身が関与した、と判決で認定された「少なくとも」六件の盗聴・謀略活動の実態はどのようなものだったのか。盗聴裁判での証言をもとに、ふり返ってみました。
スパイ育成、かく乱
判決で認定された六件は、いずれも宗門(日蓮正宗)内の対立する講や他教団にたいするもの。
「学会に激しい批判を展開する講の内情把握」(妙信講)、「学会批判の信徒が集まる寺を、学会側に引き戻す」(妙本寺)、「学会批判教団を内部からかく乱する」(立正佼成会)などを目的として、スパイ映画を地でいくような、謀略がくり広げられました。
妙縁寺での盗聴では、広野輝夫が、会談のおこなわれる部屋の鴨居に発信機を仕掛け、「一階のトイレの中までボストンバッグに入れて(受信機を)持ち込みまして、やっとこさとりました」(広野証言) といいます。
その二ヵ月後の常泉寺での盗聴。討論相手の妙信講幹部との約束を破り、山崎正友が発信機を持ち込み、道路を隔てた学会幹部宅で傍受。この傍受・録音役をつとめたのは、なんと、学会の桐ケ谷、八尋両弁護士と、神崎武法検事(現公明党代議士)らでした(山崎証言)。
これらはまだ序の口。立正佼成会分断作戦では、支持者を装って同会幹部に接近し、あげくに造反させ、ついにこの幹部を会長とする謀略組織「明日の佼成会を作る会」まで結成しました。
さらに、反学会活動をくり広げていた「創対連」(創価学会対策連絡協議会)幹部の稲垣和雄、梅沢十四夫氏らを懐柔し、スパイに仕立てあげ、“敵情報”の収集にあたらせました。
(句読・改行等、便の為に当サイトにて添加)
日本共産党の視点から見た、創価学会の盗聴やスパイ工作の記述です。東京地裁の公判記録に基づいて、語られています。
妙信講に対する、妙縁寺での盗聴や常泉寺での盗聴が、事実として判決において認定されたことが知られます。
常泉寺での盗聴の傍受・録音役をつとめたメンバーの一人は神崎武法検事(当時)であり、彼もまた当時・山崎弁護士の指揮下あって、スパイ・謀略活動に従事した一員であったことでした。
(
平成十四年一月五日、櫻川 記 )
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