冨士大石寺顕正会の基礎知識


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顕正新聞 平成十二年四月十五日号

関東直下に地震を抑止する巨大岩塊
  大宮を含む東西百二十キロの地域
 
建設省・神谷博士らがデータ解析で発見

 発見された巨大岩石の塊は関東地方の直下にあり、全長は実に百二十キロにも及ぶ。こうした岩石塊があることは約四十年前から予測されてはいたが、確認されたのは今回が初めてである。
 
 「ジオフィジカル・リサーチ・レターズ」の発表によれば、神谷博士らは関東・東海地方において昭和五十年から平成七年の間に起きた地震の波が伝わる速さのデータを基にして、関東地方の地下にある岩石の変形しやすさを調べたという。

 すると、変形しやすい度合いの高い領域が埼玉県南部から茨城県南部にかけ東西方向に長さ約百二十キロ、幅二十キロから三十キロの帯状に延びていることがわかった。深さは二十キロから四十五キロ。

 日本列島はフィリピン海プレートと太平洋プレートが、それぞれユーラシアプレートと北アメリカプレートの下に潜り込む領域の上にあるが、発見された岩石塊の領域は相模湾から房総半島沖にかけて沈み込むフィリピン海プレートの上部に乗つた形となっている。
 神谷博士らは変形しやすさや付近の推定温度を基に、この領域が「蛇紋岩」の塊であることを突き止めた。

 蛇紋岩とはマントルのかんらん岩が地表近くで加水分解してできた暗緑色の深成岩で、蛇紋石、角閃石、陽起石、滑石などから成る。今回発見された蛇紋岩はフィリピン海プレートが持ち込んだ水とマントル成分のかんらん岩が反応してできたとみられている。
 過去この領域内では地震がほとんど起きておらず、関東大震災(大正十二年)を引き起こした巨大な断層破壊も同領域には入り込んでいない。
 ちなみに本紙編集部で、一八八五年以降に発生したマグニチュード六以上の地震の震央を、神谷博士らが発表した蛇紋岩の領域図と重ね合わせて見たところ、図一のごとくになった。大地震はみごとに蛇紋岩領域を避けている。これは蛇紋岩が簡単に変形し、地震を起こすひずみがたまりにくいためと考えられている。

 神谷博士は 「プレートが沈み込む場所で温度が低ければ、関東以外でも同じような蛇紋岩があるはず。蛇紋岩の塊が地震の起こり方に及ぼす影響を調べていきたい」と話しているが、蛇紋岩の存在は、巨大地震がどこで起きるかを探る上で重要なカギといえる。

 浅井先生は新本部会館建設発表の際 「
広宣流布の前夜、やがて幾たびも起こるであろう首都圏大地震に備えての措置、熟慮を重ねた上での決断である」と述べられたが、地震に安全な大宮に自然と新本部会館が建てられるとは、何と不思議なことであろうか。深き御仏意を感ぜずにはいられない。



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「 冨士大石寺顕正会の基礎知識 」サイト運営責任者 櫻川 忠