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顕正新聞 平成十二年五月十五日号
立宗御報恩勤行会厳粛に奉修
「今度、退転せじと願じぬ」の御一念心肝に
立宗御報恩勤行会が四月二十八日午前七時から、本部会館および同時放送の全国主要会館・事務所において厳粛に奉修された。(略)
定刻きっかり、浅井先生の唱道で荘重なる勤行が開始され、真心の読経・唱題は場内に響きわたる。
厳粛なる勤行ののち、先生は「開目抄」の一節を凛々と奉読された。
「日本国に此れをしれる者は、但日蓮一人なり。これを一言も申し出すならば父母・兄弟・師匠に国主の王難必ず来るべし。いわずば慈悲なきににたりと思惟するに、法華経・涅槃経等に此の二辺を合せ見るに、いわずば、今生は事なくとも、後生は必ず無限地獄に堕つべし。いうならば三障四魔必ず競い起るべしとしりぬ。二辺の中にはいうべし。王難等出来の時は退転すべくば、一度に思い止まるべしと、且(しばら)くやすらいし程に、宝塔品の六難九易これなり。我等程の小力の者、須弥山はなぐとも、我等程の無通の者、乾草(かれくさ)を負うて劫火にはやけずとも、我等程の無智の者、恒沙の経経をばよみをぼうとも、法華経は一句一偈も末代に持ちがたしととかるるはこれなるべし。今度強盛の菩提心を・をこして退転せじと願じぬ」と。
ついで先生は、約八分間にわたり、「開目抄」の御文にもとづき、七百四十八年前の建長五年四月二十八日、日蓮大聖人が地球上においてただお一人、初めて三大秘法の本門の題目を唱え出だされ、全人類を現当二世に救い切らんと広宣流布の戦いを起こし給うたその大慈悲の御尊容と、この立宗のときの御一念、御決意の中に、一代三十年の御化導も、さらにその後の日本国の広宣流布、国立戒壇建立も全てが含まれていることを、別掲のごとく指導され、
最後に 「いま私たち広宣流布に戦っているのも、全てが大聖人様のお力による。大聖人が無数の地涌の流類を出現せしめ、戦わしめ、広宣流布をなさしめ給うのである。だから広宣流布は断じて成る。・・・・・・
私たちはこの宿縁を感じなければいけない」
「いよいよ再来年は立宗七百五十年の大節である。大聖人様への御報恩は折伏弘通以外にはない。何としても百万の死身弘法を以て大聖人様に応え奉ろうではないか」と力強く結ばれた。
先生の気魄こもる指導は、全参列者の胸を打ち、場内には言いしれぬ感動と燃えるような決意がたぎった。
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