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顕正新聞 平成十三年十月十五日号
九州広布へ歴史的大会開く
「九州が立てば広宣流布は成る」
二千五百名、熱涙のなか鉄石の誓い
浅井先生の講演
先生は九州各県より馳せ参じた全員の信心の熱誠を称讃されたのち、九州広布への燃えるような思いを吐露された。
「日本の広宣流布を思うとき、東北に比べて九州が著しく遅れている。九州が伸びなければ日本の広宣流布はできない。しかし、いま時来たって、この九州に地涌の流類が続々と出て来た、信心強き力ある人材が続々と出て来た。いよいよ九州の広宣流布が始まるのだ。大聖人様に早く応え奉りたい。この思いで、私は今日ここにやって来た」
「大聖人は報恩抄に『日本乃至漢土・月氏・一閻浮提に、人ごとに有智無智をきらはず、一同に他事をすてて南無妙法蓮華経と唱うべし』と仰せられる。この雄大なる御化導を拝するとき、仏弟子ならば雄大なる決意に立たなければいけない。小さな殻に閉じこもってはいけない。『私は力がなくて…』などということは、広宣流布が終わってから言えばいい。自分の力に応じて『大聖人様、精いっぱいやらせて頂きます』と、小さな殻を打ち破って、偉大な御本尊を弘める仏弟子としての力を持たなければいけない」
「私は一日も早く九州全県に会館が建つことを願っている」 先生の九州広布へのほとばしるような熱情にふれた全員は、熱涙のなか九州広布へ燃えるような決意を堅めた。
ついで先生は観心本尊抄の御文を引いて 「この御本尊には、日蓮大聖人が久遠元初以来お積みになられたあらゆる功徳が具わっている。もし私たちがこの御本尊を一筋に信じて南無妙法蓮華経と唱え奉れば、大聖人様はその功徳を私たちに自然と譲り与えて下さる。だから私たちに何の行功もなくあるいは過去世に何ら善根がなかったとしても、現当二世の大利益が頂けるのである」と何とも有難い道理を示されたのち、この現当二世の大利益について、本大会で登壇した三人の体験と、末期の肺ガンに冒されながらもけなげの信心を貫いて美事な臨終を遂げた婦人部・伊藤春代組長の姿を通して、情感こもる指導をされた。場内にはすすり泣きの声が漏れた。
ここで先生は 「仏滅後二千二百二十余年が間、迦葉・阿難等、馬鳴・竜樹等、南岳・天台等、妙薬・伝数等だにも未だひろめ給わぬ法華経の肝心・諸仏の限目たる妙法蓮華経の五字、末法の始に一閻浮提にひろまらせ給うべき瑞相に日蓮さきがけしたり。和党ども二陣三陣つづきて、迦葉・阿難にも勝ぐれ、天台・伝教にもこへよかし」との重大な御文を引かれ
「日興上人の御門下には、日興上人・日目上人のご教導によって、この大精神が漲っていた。だからその弘通が遠い九州にまで及んだのである。ここにいま、広布の最終段階を迎えて、顕正会こそ日興上人御門下のこのご気魄を今に移して、日本列島狭しの折伏を展開して大聖人様に応え奉らねばならない」と強々と叫ばれた。
ついで先生は 「先般の特別講義で私は、敗戦は広布最終段階の遠序と述べたが、この敗戦はまた『前代未聞の大闘諍』の遠序でもある。なぜかというと、敗戦のとき、人類史上始めての核兵器が姿を現わしたからである」「核と生物兵器と化学兵器。これらの大量殺戮兵器は前代未聞の兵器である。この兵器が使われる世界的規模の戦乱こそ、まさに大聖人御予言の『前代未聞の大闘諍』である」と。
さらに平和ボケ、油断だらけの日本がテロの標的となる危険性を憂えられるとともに、今度の「新しい戦争」の背景を
「共産諸国とイスラム連合対西側諸国の争い。もっとはっきり言えば、世界の覇権をめぐる米国と中国の対決である」と鋭く指摘され、さらに
「今回の新しい戦いは、やがて全世界を巻き込む『一閻浮提の大闘諍』となる」「仏法の眼を開けてこれを見るならば、この世界の動きは、すべて日本の広宣流布に焦点が合わされている。これ諸天の働きである。ゆえに一閻浮提大闘諍の大渦は、やがて必ずや日本への他国侵逼となって現われてくる」と述べられた。
そして、この前代未聞の大闘諍から日本を守るのは御本尊の御守護を頂く以外になく、すべては顕正会の前進にかかっていることを強く述べられ、最後に
「ここに九州が敢然と立つならば、日本の広宣流布は一気に進む。そのために私は本日きた。本日こそ、九州広布の出陣の日。さあ、九州に三大秘法の熱風を巻き起こし、大聖人様に何としても応え奉ろうではないか」と。
全員の頬に涙が流れる。全員の胸に九州広布の決意があふれる。その決意は万雷のごとき大拍手となり、延々と場内をゆるがせた。
「両眼滝のその日まで」はまさに“両眼滝”のごとき大合唱となった。最後、先生は大拍手に両手を挙げて応えられ、退場された。
かくて云い知れぬ感動うずまくなか、午後三時十分、九州大会の一切は終了した。
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