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顕正新聞 平成十四年六月二十五日号
「たばかりを見抜いて毅然と立て」
若き上野殿に懇切大慈悲の御教導
講義概要
上野殿の重大御奉公
先生は本文の講義に先立って、「本抄を賜った上野殿は、重大な使命を果たされたお方である」として、幼少のとき、父に連れられたった一度大聖人にお目通りしただけのかりそめの縁を忘れず、父亡きあと十六歳にして大聖人をお慕いする一念から身延に参詣申し上げた、上野殿の偉大な「内薫力」について述べられるとともに、
大聖人が出世の本懐を遂げ給う最終段階の御化導にお仕えし、大聖人御入滅後は日興上人・日目上人を外護し、大石寺を建立して広宣流布の礎を築いた上野殿の重大なる御奉公について指導された。
受講者全員、そのただならぬ宿縁の深さに驚嘆するとともに、上野殿こそ末法万年に仰ぐベき信徒の鑑であることを改めて肝に銘じた。
また先生は「御本仏・日蓮大聖人を中心に、唯仏与仏の日興上人、一閻浮提の御座主・日目上人、そして大石寺の大檀越の上野殿。この御姿を拝見するとき、まさに下種仏法の源流をここに仰ぎ拝する思いで、大感動が湧いてくる」と述べられたが、全員が七百年前の光景を眼前に拝するごとき思いとなり、身震いするような感動と興奮を覚えた。
本抄の大意
さらに先生は、富士の裾野一帯における中心者であった上野殿に対してなにゆえ魔障の嵐が吹き始めてきたのか、その背景に邪僧・良観房の卑劣な謀略があったことを述べられたのち、本抄の大意について「下種の御本仏が出現して三大秘法を弘めるときには、未曾有の太怨嫉が巻き起こることは釈迦仏の予言するところである。そしてこの御本仏の弟子となる者にもまた怨嫉がある。ここにいま上野殿に対して起きた魔の謀略に対し、よくたばかりを見抜き毅然と立つべきを、懇切に御教導下された御書である」と。
本文講義
ついで講義は本文にそって、奔流のごとく進められた。たばかりがいかに恐ろしいかの具体例、そして仏が出世の本懐を遂げんとするときには必ず第六天の魔王の凄まじい妨害があること、釈尊在世に過ぎたる大難を受けた大聖人こそ末法下種の御本仏にてましますこと、“日本国一時に信ずる事あるべし”との広宣流布の御予言、魔のたばかりを見抜き肚を決めきった信心に立つことの大事等。
--- これら数々の重大な御指南が示された一文一文を、先生は気魄をこめ明快に講ぜられた。全員、時の経つのも忘れて吸い込まれるように聞き入り、場内には大感動がうず巻いた。
講義の結びに先生は、「ただをかせ給へ梵天帝釈等の御計として日本国一時に信ずる事あるべし」の御文を引いて、「大聖人御入滅より七百二十年、立宗より七百五十年、いま漸くこのときが近づいてきたごとくである。正系門家は七百年来の国立戒壇建立の御遺命を抛ち、一国また御本仏を軽賤している。ために日本国は亡びんとしている。このとき、大聖人様に忠誠を貫く百万仏弟子の大集団が出現せんとしている。顕正会はすでに『不思議の還御』を拝見させて頂いた。『日本国一時に信ずる事あるべし』の不思議も必ず見せて頂ける。
百万こそ御奉公の重大な節である。大聖人様はお待ちあそばす。さあ、百万めざして、一気に戦いを進めようではないか」と、力強く結ばれた。
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