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「正本堂の誑惑を破し懺悔清算を求む」
発刊 まえがき
( 本諌暁書の意義 )
本書は平成二年四月二十七日付を以て、阿部日顕管長に送附した諌暁書である。この年の十月には、「本門寺改称」という、正本堂の誑惑の完結ともいうべき陰謀が、まさに実施されんとしていた。
この大悪事を打ち推くため、この諌暁書は認められた。
申すまでもなく「正本堂」なる建物は、国立戒壇を否定する目的で建てられた、たばかりの堂宇である。
日蓮大聖人の唯一の御遺命は、広宣流布の暁の国立戒壇建立である。この国立戒壇建立こそ、本門戒壇の大御本尊の妙用により、日本を仏国化し、ひいては全世界を寂光土と化する秘術で、大聖人の究極の大願はここにあられる。
したがって、もしこの国立戒壇建立の御遺命を破壊せんとする者あれば、その者は、恐れ多くも流罪・死罪を忍び給うた御本仏の一代三十年の御化導を水泡に帰せしむるの大罪に当る。
だが、この大悪を犯す者が、なんと正系門家に現われたのである ---。それが、創価学会第三代会長・池田大作であった。その彼も、曽ては「国立戒壇」の正義を唱えていたものである。「国立戒壇の建立こそ、悠遠六百七十有余年来の日蓮正宗の宿願であり、また創価学会の唯一の大目的なのであります」(大白蓮華・昭和31年4月号)と。
しかし天魔がその身に入ったのであろう。政治野心に燃える池田大作は「国立戒壇」が世間に抵抗多く選挙に不利をもたらすと知るや、自ら「宿願」「唯一の大目的」と言っていた国立戒壇を、弊履のごとくに投げ捨てた。
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