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立宗宣言
ここに大聖人は建長五年四月二十八日、故郷の清澄山の山頂に立ち、おりから太平洋上にゆらゆらとのぼる旭日に向い「南無妙法蓮華経・南無妙法蓮華経・南無妙法蓮華経」と、始めて本門の題目を唱え出された。これが立宗宣言である。時に御年三十二歳であられた。
これより大聖人は政都・鎌倉に出で給い、“諸宗は無得道・堕地獄の根源、南無妙法蓮華経のみ成仏の法なり”と、声も惜まず折伏をあそばされた。
大聖人の熱誠の御説法と御威徳にふれ、帰依入信する人々は次第に数を増した。しかしそれに伴い、念仏・真言・禅・律等の邪宗からの怨嫉も日ごとに高まり、鎌倉中に大聖人への悪口罵詈が渦まいた。
( 日蓮大聖人の仏法、冨士大石寺顕正会発行、浅井昭衞著、第七章より
)
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