|
仏法の実践
末法の仏道修行は勤行と折伏に尽きる。勤行とは、御本尊を信じ南無妙法蓮華経と唱える三大秘法の修行であり、そしてこの三大秘法を人に勧めるのが折伏である。
勤行は自分自身の修行であるから「自行」といい、折伏は他人を教化し救う修行であるから「化他」という。末法、ことに広宣流布以前の謗法充満の世においては、自行と化他が車の両輪のごとく相俟って、始めて完璧なる仏法の実践となる。すなわち自分が御本尊を信じ南無妙法蓮華経と唱えるだけでなく、人にも御本尊の功徳を教え信心を勧めていくことが、大聖人の仰せのままの正しい仏道修行である。
大聖人は自行化他にわたる仏法の実践について「南無妙法蓮華経と我も唱へ、他をも勧めんのみこそ、今生人界の思出なるべき」(持妙法華問答抄)、「我もいたし、人をも教化候へ」(諸法実相抄)、「唯我れ信ずるのみに非ず、また他の誤りを誡めんのみ」(立正安国論)、「末法に入って今日蓮が唱うる所の題目は前代に異なり、自行化他に亘りて南無妙法蓮華経なり」(三大秘法抄)等と御指南下されている。
( 日蓮大聖人の仏法、冨士大石寺顕正会発行、浅井昭衞著、第五章より
)
戻る 次
|
|