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遥拝勤行の仕方
それでは遥拝勤行の仕方を具体的に説明しよう。
冨士大石寺の方に向って正座し、数珠を手に掛け至心に合掌する。二人以上が一緒に勤行する時は、一人が前に出て唱導し、他はこれに和する。
まず、題目を三唱する。
方便品を読誦する。
「妙法蓮華経、方便品第二」から読み進み、最後の「所謂諸法、如是相……如是本末究竟等」のところは三回繰り返す。
寿量品を読誦する。
「妙法蓮華経、如来寿量品第十六、爾時仏告」から読み進み、「自我得仏来」以下の自我偈も通して読む。
題目を繰り返し唱える。
唱え奉る題目の数は定められてないが、通常百遍(五分)が一応の基準とされている。唱え終ってのち、改めて題目を三唱する。
御観念文
「戒壇大御本尊御報恩」
「南無本門寿量品の肝心……」と、御観念文を黙読・観念し奉ったのち、題目を三唱する。
「日蓮大聖人御報恩」
「南無久遠元初の自受用報身……」の御観念文を黙読・観念し奉ったのち、題目を三唱する。
「日興上人御報恩」
「南無法水瀉瓶……」の御観念文を黙読・観念し奉ったのち、題目を三唱する。
「日目上人および歴代正師御報恩」
「南無一閻浮提の御座主……」の御観念文を黙読・観念し奉り、引き続き「日道上人・日行上人・日時上人
乃至 日寛上人・日霑上人等……」の御観念文を黙読・観念し奉ったのち、題目を三唱する。
「広宣流布祈念」(晩の勤行では省略する)
「祈念し奉る、爾前迹門の謗法退治……」の御観念文を黙読・観念し奉ったのち、題目を三唱する。ついで「祈念し奉る、無始以来の謗法罪消滅・・・・・」の御観念文を黙読・観念し奉ったのち、題目を三唱する。さらに個人として祈願がある場合は、このあと観念し題目を三唱する。
「回向」
「○○家先祖代々の諸精霊、追善供養證大菩提の為に」と念じ、さらに亡くなった親族などを回向したい時は、その戒名または俗名を呼んで「追善供養證大菩提の為に」と念じて、題目を三唱する。
最後に「乃至法界平等利益……」の御観念文を黙読・観念したのち、題目を三唱して勤行を終わる。
( 日蓮大聖人の仏法、冨士大石寺顕正会発行、浅井昭衞著、第五章より
)
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