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     闇の帝王、池田大作をあばく

 国家機構を支えるための法学委員会

 話が少し脇にそれたが、法学委員会は、この池田氏の天下取り構想と密接不可分の関係にあった。即ち、公明党が天下を取ったとき、国家機構を支える司法、行政、外交のスタッフを育成するというのが、法学委員会の最終目標だったのである。遠大な計画であったが、着実なつみ重ねで相当な勢力になっていったことは、先に紹介した資料でも明らかである。

 最終目標はこのようなものであったが、それに至る途次においても、法学委員会は大きな使命をもっていた。
 まず、創価学会、公明党を守るに必要な弁護士、会計士、税理士等、すぐに役立つ人材を育成することである。

 今さらいうまでももないが、創価学会の選挙戦術は集団戸別訪問である。組織をあげての選挙運動には、違反がつきものである。都議会公明党がキャスティングボートを握り警視庁予算を握ってニラミをきかすようになり、創価学会の選挙違反は警察が大目に見てくれるようになるまでの創価学会は、選挙のたびにいつも大量の違反者を出して満身創痍になった。池田氏自身、選挙違反容疑で逮捕され長い間、刑事裁判にしばられた経験をもっている。それだけに学会に絶対に忠実な学生部出身の弁護士団が必要だった。

 事実、法学委員会出身の弁護士達は、私をはじめよくその期待にこたえた。学会を守り池田氏を守るためならば、
偽証工作でも謀略でも何でも引き受けた。それも安い報酬で昼夜を問わぬ精励ぶりであった。池田氏はこの弁護団を重宝して用いた。カーネーショングループという名称を与え、いつも会食に招いたりした。
 一方、会計士、税理士達も学会や外部の仕事の他、一般会員の企業へのサービス、弁護士を合わせて、公明党の市民サービスなどに大いに用いられた。こうした在野の人材の活用は、これといった問題を生じる性質のものではない。

 しかし判事、検事、国家公務員となると、いろいろむずかしい問題があった。ことに政教一致時代の創価学会においては、学会即公明党とみなされ、やりにくかった。しかし法学委員会出身の判事、検事、公務員達は、そんなことにはむしろ無頓着だった。彼らの意識は「王仏冥合」「総体革命」という革命理論で固まっており、その尖兵として学会本部から、池田氏に任命されて各職場に派遣されているのだ、という思想で統一されていたのである。

 ここに、法学委員会出身の、ある検察官の手記を紹介する。昭和四十二年、学生部で「RISING GENERATION」という文集をつくったとき、司法研修生でありながら、学生部副学生部長(後に創価学会理事にまでなる)であった神埼武法検事が寄せたものである。


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 オウム真理教の麻原教祖の野望は、神聖国家樹立を夢想して衆議院選挙に出馬したものの惨敗し、ついに戦慄のハルマゲドンを自作自演する、無差別大量殺人に行き着いたことでした。

 
池田会長の「天下取りの野望」は、どこに行き着くのでしょうか。仏教三千年空前の偉業と誇った正本堂もすでに地上に影をとどめず、自らをして本仏と押し通すこともかなわず、宗門を支配することもできずして却って破門され、切望したノーベル平和賞の受賞も望みなし。せめてこのおいしい地位を、息子に世襲することくらいが、そのささやかな着地点でしょうか。
 
 これだけの人材・組織と、政治・文化への影響力を持ちながら、その長の資質の重要性がこうして知られることでありました。いかんせん、ただ名誉市民・名誉博士等の称号・勲章が、たまるばかりでありました。

                          ( 平成十四年三月六日、櫻川 記 )


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