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     闇の帝王、池田大作をあばく

 あとがき

 闘いは、まだつづいている。

 この本が世に出るころ、私は、隈部大蔵氏の裁判や、宮本顕治邸盗聴事件の証人として法廷に立っているだろう。また、どこかで、許されるかぎり、追及の筆をとりつづけているに違いない。
 一方、創価学会の方は、私が育てた情報屋、広野輝夫や北林芳典達に、きたない謀略で私を汚すべく、全力をつくしているに違いない。“
山崎の云うことほ皆ウソ”と狂気の宣伝をしているだろう。

 しかし、私が長期間拘留されている間に、多くの正義感にあふれる人達が、私の手記や資料にもとづいて徹底的な調査をした。
 その結果、私の手記の内容が、九〇%以上正しいことが立正された。一〇%というのは、私の記憶違いや、資料不足のため調査の結論が出なかった部分である。
 真実ほどつよいものはない。真実にさからう者は必ず手いたい報いを受ける。これからの、私の使命は、私自身の資料によって、更に真実を裏付ける事と共に、新たな事実を世に提起しつづけることであると思っている。その後の闘いの顛末についても正しく記録にのこしたい。

 評価は、他の人達が下せばいい。私は、ただ真実を語る努力をする。ただ一つ、私が望むことは、いまなお精神の牢獄の中にいる、かつての友人達が、正気をとりもどして、それぞれの言葉で真実を語るようになることである。
 私の友人達が、私のために、「
山崎正友を支援する会」をつくり、応援にのり出してくれた。この会の目的は、私を孤立無援にならぬよう支援すると同時に、私が、創価学会と妥協や取引をしたり、あるいは途中で転向しないよう「監視」することを目的とするものであるという。本当に、あとに引けないことになってしまった。
 これからの私の執筆のために、読者の皆様からいろいろと御意見や情報が寄せられることを期待している。
 
 一九八一年九月
                                  山崎正友

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 山崎元顧問弁護士は「
真実にさからう者は必ず手いたい報いを受ける」と述べ、「正しく記録にのこし」、「ただ真実を語る努力を」し、「創価学会と妥協や取引をしたり、あるいは途中で転向しない」と語りました。
 宮本顕治邸盗聴事件の裁判では、その真実が法廷でも認められ、創価学会の組織犯罪が白日の下にさらされたことでありました。

 是非ともその節を、まげてもらいたくないものです。そしてまた「真実」のためには、創価学会と妥協や取引しないことはもちろん、「
宗門とも妥協や取引」をしてはならないことでありましょう。

 かつて、「
”御相伝”そのものは、なされていた形が、どこにも見当らない。見た人は、誰もいな かった」(週刊文春、昭和五十五年十一月二十日号)と述べ、本書においても「たとえ、相伝をいつわって登座した方でも、 日達上人の御遺志をつぐ方なら、従いお護りすることに、やぶさかではないが、そうでなければ、真実を明かし、戦わなくてはならぬ」と語ったこと、忘れてはならないことでしょう。

 「
真実を明かす」ことに、なにやら附帯条件があるのでした。さて、そんな条件付きでは「ただ真実を語る努力をする」の言葉も、すでに足元が揺らいではいないだろうか。党派的な「真実」なら、創価学会にだっていくらでもあることでした。
 「序章」の場で述べたことの繰り返しですが、この書で山崎元顧問弁護士が語っている「真実」は、自分に都合のイイ部分だけの「真実」でありました。そしてまだまだ語っていない重大な「真実」が、山ほどあることでありました。

 せっかくの「
真実にさからう者は必ず手いたい報いを受ける」の言は、却って山崎元顧問弁護士自身に当たらないだろうか。


                          ( 平成十四年三月十四日、櫻川 記 )


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