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     創価学会の宮本議長宅電話盗聴事件判決

第三 証拠
 三 言論出版妨害問題及び学会、公明党と共産党の対応

 
) ( 渡部講演への批判

  (1) 昭和四五年二月二四日、懇談会は、公明党渡部国対委員長が同年一月一四日に学会学生部幹部会において行った、言論出版妨害問題及びその追及を「バカバカしい話」と決めつけた講演の録音テープの内容を公表し、赤旗は、同日、右講演内容全文と、これを批判する記事を掲載した。

  (2) 右渡部講演については、昭和四五年二月二十六日の衆議院議院運営委員会理事会において追求する動きが出たため、渡部国対委員長は、翌二七日、右講演の内容に穏当を欠くところがあったとして国会対策委員長を辞任した(渡部講演事件)。

  (3) 右渡部講演の全文は、昭和四五年三月六日発行の週刊朝日にも、「言論抑圧問題をめぐるある公明幹部の発言」との見出しで掲載された。

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池田会長(当時)の「絶対に事実無根で押し通せ!」 との厳命が、竹入委員長の言論出版妨害問題なるものは 「すべて事実無根」との強硬・硬直した発表となり、その発言内容は 「内部の人間でさえ恥ずかしくなるようなウソ」だったと山崎元顧問弁護士が語るように、すぐにバレるのが見え見えのひどさであり、ただちに矢野書記長の修正談話によって否定されたことでした。

 それだけではありません。絶対に事実無根で押し通せ!」 との会長命令がさらにもたらしたのは、昭和四十五年一月十四日の渡部国対委員長の学生部での講演でした。
 「藤原弘達というヘンなやつ」だの、「社会党のうすバカども」だの、「ひがんだヘンな目つきして、傷だらけの傷病兵」だの、「民社党…気が違っているとしか思われない」だの、「自民党…いい調子になりやがってね」だの..と。
 この下品・露骨な渡部国対委員長発言が露出しては、公明党としてもはや矢野書記長の懸命の弁明など、まったく通用しない事態となっていたのでした。昭和四十五年二月二七日には、渡部氏は不穏当発言の責めを負って国会対策委員長の職を辞任。

 池田会長は、自分の国会証人喚問をなんとしても阻止するため、衆参両院の七十人近い公明党国会議員を総動員し、「共産党を除く各党の理事を全部懐柔せよ」と指示したのでした。
 その命を受け、公明党の全国会議員は赤坂のクラブ石丸を拠点として毎晩のように一流クラブや料亭に自民党・社会党等の理事を誘い出し、接待攻めにしたのでした

 こうして池田会長はせっかくの衆院選勝利にもかかわらず、その小心から自ら掘った墓穴におちいって、藤原弘達氏およびマスコミ、さらには共産党等の対立政党からきびしい批判を浴び、失策に次ぐ失策を重ねました。
                          ( 平成十四年二月九日、櫻川 記 )


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